藤井聡太先生の指導を受けてみた
こんにちは。管理人のときんです。
今回は、ときんの子が藤井聡太先生の指導対局を受けた際の貴重な体験をシェアします!
指導対局の様子
指導対局の会場は名古屋城本丸御殿・孔雀の間。
指導を受けるのは「名古屋城こども王位戦」で優勝した小学1年生から中学3年生までの子どもたち9人。
そのうち何人か研修会の男子たちがおり、「平手でやろうぜ」と談笑していると、それを咎めるかのように、指導棋士の中山先生から「平手での挑戦は認めません。」という厳重な注意がありました。
ときんの子は「角落ち」手合いを選びました。
大勢が見守る中入室した藤井先生の第一印象は、「静か」でした。
すっと伸びた姿勢、足音も聞こえるか聞こえないかというほど、一つ一つの所作が落ち着いた方でした。
そして佇まいには、やはりピリリとした勝負師のオーラを感じました。
およそ90分のタイトなスケジュールの中で、藤井先生は9面指し。
時に早く駒を進め、時に立ち止まって考えながら、あっという間に対局時間が過ぎました。
駒音と、先生のかすかな足音だけが響く、実に厳かで静謐な空間。
先生は手を小さく挙げて止め、負けの仕草をされました。
最後は、先生に上手く勝たせていただいたようです。
藤井先生は、感想戦の声も静かでした。
棋譜を解析してびっくり!藤井「直線」現る
先生の指導を間近で拝見させていただいたという貴重な経験もさることながら、本当に驚いたのは、帰宅してときんの子との棋譜を解析をした時です。
先手優勢(上手不利)の局面が、横一直線のまま終盤まで全く動かないんです!
藤井曲線ならぬ藤井直線!
ここから先は決して形勢を悪くしないぞという先生の負けず嫌いな一面と、微細な形勢判断まで肌感覚で調節する本当の凄さを見せつけられた気がしました。
※駒落ち指導で先に指すのは上手ですが、この棋譜は、表記上、下手が先手、上手が後手となっています。
どうしたら藤井先生の指導対局が受けられる?
この藤井先生の指導対局は、「名古屋城こども王位戦」で優勝した際の副賞でした。
当時の「名古屋城こども王位戦」では、学年別の大会が「リアル大会」、「オンライン大会」の2部門で開催され、それぞれの優勝者が、名古屋城本丸御殿にてエキシビジョンマッチを行い、勝者が藤井聡太先生、敗者が佐藤康光会長(当時)の指導対局を受けられることになっていました。
(※現在ではオンラインの部は開催されておりません。決勝戦をエキシビジョンマッチとして行う方式のようです。)
エキシビジョンマッチは大会とは別日に開催されます。
2023年6月に羽生善治先生が日本将棋連盟会長に就任されましたから、今後は佐藤先生に代わって羽生先生の指導対局となる可能性もありますね。
藤井先生の指導を受けたいというお子さんは、ぜひ「名古屋城こども王位戦」に挑戦してみてください!
※別記事「力試しにおすすめ!楽しめるこども将棋大会5選」でもご紹介しています。
※大会の開催、副賞の内容、指導をする棋士が予告なく変更となる可能性がありますので、必ず応募前に大会の募集要項をご確認ください。
<おまけ>実際の指導対局の様子
上の記事とは別に、実際に指導対局を行っている様子について、公式の配信はこちら。
1対1の指導に加えて、解説が羽生先生とは、豪華な内容です!
指導を受けた方も良い記念になったのではないでしょうか?