将棋のルールを覚えよう!基本フォーム①駒を動かす

こんにちは。

日本将棋連盟公認「将棋普及指導員」のきゃべ夫です。

本ブログで連載している「将棋入門講座」。

第3回の今回から、いよいよ将棋のルールに入っていきます。

これまでの講座をまだ読んでいない方は、ぜひ先に第1回・第2回を読んでいただけると嬉しいです。

第1回「将棋ってどんなゲーム?」

第2回「将棋に使う道具とは?」

4つの基本フォーム

将棋を始めるためにまず覚える必要があるのは「4つの基本フォーム」です。

スポーツでも、まずはじめにフォームを覚えますね。

例えばテニスの場合は「トップスピン」「スライス」「ボレー」「スマッシュ」「サービス」などの基本フォームを学びます。

将棋も、それと同じような4つの基本フォームがあります。

それは「駒を動かす」「駒を取る」「駒を打つ」「駒を成る」の4つです。

焦らず順番に覚えていけば、どなたでも将棋を楽しむことができます。

今回は、1つ目の「駒を動かす」について解説します。

駒を動かす

将棋には8種類の駒がある

将棋は、9×9の81マスの盤の中で、駒を動かすゲームです。

駒には8種類あり、それぞれ異なる動き方をします

それをまとめたものが下の図です。

1つずつ、解説していきます。

王将(おうしょう)

全方向に1マスずつ進めます。

将棋は、こいつを取られたら負けなので、将棋の駒の中では圧倒的に偉い存在です。

欧米諸国の大統領、日本における総理大臣くらい偉いのです。

ちなみに、テレビとかだと「将」って書いてるときもありますよね。

これは王将と同じです。双子の弟くらいに考えてもらえれば大丈夫です。

あと、棋士を含め多くの人が言う「王様」は「王将」のことです。

ちょっとニュアンスが違うような気がするんですけどね。
「王将」っていうと、国王というより将軍様的な感じです。

飛車(ひしゃ)

タテヨコ方向に、無限に動けます。

攻撃力は圧倒的。

ポケモンで言うと「カイリュー」くらい強いです。(例えで世代が分かってしまいますね)

取られたら負けの王将より、飛車を可愛がってしまう人を「へぼ将棋、王より飛車をかわいがり」なんて言ってちゃかしますが、ホントはみんな飛車が一番大事です。

本音と建て前ってやつです。

角行(かくぎょう)

ナナメ方向に、無限に動けます。

初心者のうちは、一番使い方が分からない駒かもしれません。

飛車と角をまとめて大駒と言います。

ずっと昔から、飛車と角は同ランクくらい(飛車の方がちょっぴり偉い)の扱いを受けていましが、コンピューターの評価によると実はそこまで価値が高くないことが分かり、プライドが傷ついている駒です。

金将(きんしょう)

ナナメ後ろには動けませんが、その他は1マスずつ進めます。

最初の配置が王の脇にあります。

こういうのを「側近」といいますね。

実際、王の守りに使うのが基本の駒です。

ディーフェンス!ディーフェンス!って感じです。

銀将(ぎんしょう)

真横と真後ろには動けませんが、その他は1マスずつ進めます。

2枚ありますが、1枚は攻め、1枚は守りに使うケースが多いです。

加藤一二三九段は、銀を前線に出ていく「営業部長」のような駒だとおっしゃいました。

的確で素敵な表現だと思いますが、私が勤めていた会社の営業部長は、基本的にずっとオフィスで座っていました。

ちなみに、羽生善治九段が一番好きな駒が、この銀なんです。

この30年くらいで、最も他の駒の嫉妬を集めている駒と言えるでしょう。

桂馬(けいま)

将棋の駒の中でも1つだけ特別な動き方をするヤツです。

Yの字を描くようにピョーンと駒を飛び越えます

後ろには戻れないので、あまりぴょんぴょん跳ねすぎないのが吉です。

中原誠十六世名人や、藤井聡太七段などが桂馬の使い方に特徴がある棋士として挙げられますね。

意外性のある動きが特長の駒です。

香車(きょうしゃ)

前方向に無限に動けます。ただし、後ろには戻れません。

初期配置は盤面の隅っこです。

昔の「名探偵コナン」で、襲われた被害者が、犯人(織さん)を示すダイイングメッセージとして、テーブルクロスを将棋盤に見立て、車の初期位置にライターを置いたという事件ありましたね。

これで香車の初期位置を覚えた方もいるかもしれません。

歩兵(ふひょう)

まず、読み方がわかりませんよね。

これは「ほへい」ではありません。

「ふひょう」です。略して「ふ」です。

1つ前に進めます。

その弱さになめられてしまいがちですが、実は将棋の強さを最も左右する駒は、この「歩」なのです。

それは、これからの講座を読んでいただければきっとお分かりいただけるでしょう。

あなどるなかれ、歩だけで相手陣を壊滅させることだって、大いにありうるのです。

駒の価値は?

駒には価値の違いがあります。

お金に例えるケースが多いのですが、覚えるのが大変だし、実際の対局で「えーっと、これは角と香だから何円で…」と計算する場面は無いので、私は紹介しません。

王>(越えられない壁)>飛車>角>>金≧銀>>桂>香>歩

くらいに、まずは順番感覚だけ覚えればOKです。

王は取られたら負けなので別格。

続いて飛車と角の大駒。

少し空いて金、銀。

最後に小駒(桂→香→歩)の順番です。

金・銀がややこしい!

駒はたったの8種類なのですが、案外覚えるのが難しいです。

私は、大学時代にサークルの友人らに将棋のルールを教えたことがありますが、最初はやはり覚えられない人が多かったです。

金・銀が特に難しいのです。

金と銀の動きは並べて覚えましょう。

前3か所に動けるのは同じなので、ここは無視しましょう。

するとどうでしょう。

動ける箇所(青い部分)が綺麗に反対になっているんですね。

また、身近なものに例えて覚えるというのも良いでしょう。

色々ありますが、私は「金のうちわ・銀のカメ」が覚えやすいかと思います。

それでも覚えられないときは…

これでも、覚えられないものは覚えられないですよね。

そんなときは、諦めてしまいましょう

「全部覚えてからじゃないと将棋を指してはいけない」わけではないのです。

お勉強的に「覚えなきゃ」となるとつらいもの。

なかなか駒の動かし方を憶えられない方や、お子さんにおすすめなのがこちら。

NEWスタディ将棋」という、初心者向けの将棋セットです。

一見、普通の将棋ですが、よく見ると、駒にどこに動けるかが書いてあるのです。

これなら、迷うことはありません。

更に、去年リニューアルされ、初心者向けの「スキルアップブック」という手引きまで追加されていて、親切な設計になっています。

まだ漢字が読めないお子さまでも、慣れると将棋を指すことができます。

おわりに

将棋の基本的なルールはたったの5つということと、1つ目「駒を動かす」について説明いたいしました。

今日のポイントをもう一度最後におさらいしましょう。

  • 将棋は、盤の上で8種類の駒を動かして戦う
  • 駒によって、動き方が異なる
  • 駒には価値(偉さ)がある。王将→飛車→角行→金将→銀将→桂馬→香車→歩兵の順に価値が高い
  • 動き方が覚えられない方は「NEWスタディ将棋」で見ながら楽しもう!

次回は、2つ目「駒を取る」をご説明します。

「駒を取る」は、「駒を動かす」と繋がっているルールなので、まずはこの記事の内容をマスターしましょう!(マスターするまで、何回でも読みなおしましょう)

↓↓第4回をアップしました!ぜひご覧ください↓↓

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