フィッシャールールとは?AbemaTVでもおなじみの新感覚ルールを解説!

こんにちは。将棋普及指導員をしておりますきゃべ夫と申します。

最近、インターネットの将棋番組で「フィッシャールール」という特殊な持ち時間のルールを採用している棋戦が行われていますね。

普段、テレビの将棋番組で見るような秒読みと違うのは何となくわかるけど、詳しくは知らない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、プロアマ問わず人気急上昇中のフィッシャールールについて解説したいと思います。

フィッシャールールとは?

フィッシャールールの”フィッシャー”は人の名前です。

アメリカ合衆国出身の有名なチェスプレイヤーであるボビー・フィッシャー(1943~2008)が考案したため、彼の名前をとって”フィッシャールール”と呼ばれています。

フィッシャールールのポイントは下の2つです。

  1. それぞれに持ち時間が与えられている(使い切ったら負け)
  2. ただし、1手指すごとに一定の時間が残り時間に加えられる

AbemaTVトーナメントでは、①の持ち時間は「5分」、②の1手指すごとに加算される時間は「5秒」と設定されています。

将棋界におけるフィッシャールール

フィッシャールールは、チェスの世界では以前から普及していたルールなのですが、将棋界で取り入れられたのはごく最近です。

それは、2018年に開催された第1回AbemaTVトーナメントで、日本有数のチェスプレイヤーでもある羽生善治九段のアイデアで採用されました。

ちなみに、2018年と2019年のトーナメントはともに藤井聡太七段が優勝しました。

きゃべ夫
強い人はどんなルールでも強いんですね・・・

フィッシャールールの魅力

フィッシャールールの魅力は、スピーディさ展開のメリハリの良さだと私は考えます。

先の「持ち時間5分+1手指すごとに5秒加算」ルールだと、1局が20~30分で終了します。
他のテレビ棋戦が1時間30分程度かかることと比べるとだいぶスピーディです。

将棋を始めたばかりの方でも、駒がすぐにぶつかって戦いが始まるフィッシャールールは、飽きずに楽しめるルールだと思います。

また、フィッシャールールは早く指せば持ち時間が増えていく仕組みです。

このため、序盤は早く指して持ち時間を増やし、勝負所は時間を惜しみなく時間を使います。

そして、終盤戦は残り時間が少なくなり、互いに早指しでスリルのある局面を渡り歩く、と1局の中でも展開にメリハリがつく時間設定なのです。

特に、持ち時間がお互いに残り10~20秒くらいになってからのハラハラ感はすごいです。

いつもは常に冷静な棋士の先生方がバタバタと手を進める姿は、面白くもあり、迫力もすごいです。

フィッシャールールはどこで指せる?

フィッシャールールを指してみたい方もいらっしゃるでしょう。

一番簡単にフィッシャールールで将棋が指せるのは、インターネットの将棋対戦サイト「将棋倶楽部24」です。

なお、将棋倶楽部24って何?という方は下の記事に詳しくまとめておりますので、あわせてご覧下さい。

将棋倶楽部24の持ち時間の中には↓の画像のように「早指3」というものがあり、これがフィッシャールールです。

持ち時間・加算時間ともに、AbemaTVトーナメントと同じルールになっています。

実際に指してみた感想

実際に私もフィッシャールールで将棋を指しました。

というか、一度指すと病みつきになり、気が付いたらフィッシャールールばかり指していました。

指してみた感想は以下です。

序盤がサクサク進む!

序盤は、持ち時間を増やすためにサクサク進むケースが多く、すぐに駒がぶつかって楽しいです。(本当は、駒がぶつかる前にきちんと考えないといけなのですが)

1分切ると焦る

残り時間が1分を切るとソワソワします。

また、序盤で時間を使い切ってしまうと中盤以降が結構きついです。
自分が指す戦法をある程度決め、序盤は早く進めるのが吉です。

10秒切るとヤバい

残り時間が10秒切るとかなり緊張します。
人によっては心拍数が上がるかもしれません。

対戦相手も、こちらの残り時間が10秒を切ったような状態だと、時間攻め(相手の残り時間が少ないときに、相手を心理的に追い詰めるため自分も早く手を指すこと)をしてきます。

そうして何手か指していると、1秒すら惜しい、という極限状態に追い込まれます。
その極限状態がなぜか癖になるんです

特に、残り数秒に追い込まれてから何手も指してしのいだ後に勝つ気持ちよさは、他の持ち時間にはありません。

おわりに

最近流行しているフィッシャールールについて説明いたしました。

まだ、プロの世界でもアマの世界でも指し始められたばかりのルールですが、ここまでお話ししたような独特のスリル感があります。

ぜひ、皆様にフィッシャールールを観て・指してお楽しみいただければうれしいです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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