将棋にはどんな反則があるの?初心者のぼくにも分かるように教えてほしいニャ
こんなあなたに役立つ記事を書きました。
この記事では、将棋普及指導員をしているぼくが、将棋の禁じ手(反則)について紹介します。最後まで読めば、反則をせずにスムーズに将棋を楽しめるようになりますよ!
↓動画でも解説しています。ぜひご覧ください!
もくじ
将棋の禁じ手(反則)のルール8つ
初心者の方が覚えておくべき禁じ手(反則)は、以下8つです。
- 待った
- 二手指し
- 駒の利きを間違える
- 王手放置
- 行き場所の無い駒を打つ
- 二歩
- 打ち歩詰め
- 連続王手の千日手
将棋の反則って意外と多いんだ。でも分かりやすく解説していくから安心して読んでね!
待った
「待った」とは一度指した手を別の手に変更する反則です。
将棋では、駒から指が離れたら「手を指した」とみなされ、その後は絶対に別の手に変えてはいけません。手を変えた場合「待った」として反則負けになります。
初心者の方でも、待っただけは絶対にやってはいけないよ。
2手指し
「2手指し」とは、自分が続けて2手指してしまう反則です。将棋は2人が1手ずつ指すゲームですから、片方が続けて2手指すのは、もちろん反則です。
アマチュアの対局ではめったに起きませんが、持ち時間が長いプロの対局では何度か起きています。長時間考えているうちに「あれ、どっちの番だっけ?自分だったけな・・・?」みたいに勘違いするケースがあるからですね。
駒の利きを間違える
駒の動ける場所(利き)を間違えて、本当は動けない場所に駒を動かすと反則負けになります。とくに初心者の方はナナメに動ける角の動きを間違えることが多いです。
プロの対局でも、角が味方の駒を飛び越えてしまった反則があったよ。
王手放置
「王手放置」とは、相手から王手をかけられているのに、別の手を指してしまう反則です。もちろん反則負けになります。
漫画やドラマで、相手に王手をかけるときに「王手!」と言ってるシーンがありますが、言う必要はありません。
行き場所の無い駒を打つ
次にどこにも行けない場所に駒を打つのも反則です。具体的には以下が反則になります。
- 敵陣1段目に歩、香、桂を打つ
- 敵陣2段目に桂を打つ
図にすると↓のような感じです。

二歩
「二歩」とは同じ列に2枚目の歩を打ってしまう反則です。歩は使う場面がとても多い駒なので、二歩は将棋で最もよく起こる反則です。

テレビで毎週放送されているNHK杯でも、過去に二歩の反則が3回発生しているよ!
打ち歩詰め
「打ち歩詰め」とは相手の玉を歩を打って詰ます反則です。意外に感じるかもしれませんが、歩を打って相手の玉を詰ますのはダメなんです。たとえば第1図。
第1図

第1図では▲12歩(第2図)と打てば後手玉が詰んでいますが、これは歩を打って詰ます「打ち歩詰め」なので反則です。
第2図

ややこしいですが、第3図で▲12歩△同金▲同桂成と詰ますのはOK。最後の1手が歩を打つ手じゃなければセーフです。
第3図

また第4図で▲15歩と、もともと盤の上にあった歩を突いて詰ますのもOKです。
第4図

詰みの最後の1手で歩を打つのがダメで、そうじゃないならセーフだよ!
連続王手の千日手
自分と相手の駒で追いかけっこして、同じ形を繰りかえすことを千日手といいます。このとき、相手の玉と自分の駒で追いかけっこをする千日手は反則になります。
言葉で説明するのは難しいので動画をご覧ください。
禁じ手(反則)に気をつけて将棋を指そう!
今回紹介した禁じ手(反則)をもう一度紹介します。
- 待った
- 二手指し
- 駒の利きを間違える
- 王手放置
- 行き場所の無い駒を打つ
- 二歩
- 打ち歩詰め
- 連続王手の千日手
最初は反則せずに指すのは難しいですから、もし反則を相手に指摘されたら「すみません、初心者なので間違えてしまいました」と謝って、対局を続けさせてもらいましょう。ただし「待ったをしないこと」だけはルールを覚えていなくても必ず守ってくださいね!
おわり。