将棋の勉強法

【級位者向け】藤井システムの基本的な狙い筋とおすすめ本

 

四間飛車の藤井システムってどんな戦法なの?破壊力がヤバいって聞くから使ってみたいんだけど・・・

 

こんな悩みにお答えします。

 

本記事の内容

  • 藤井システムとは
  • 藤井システムが爆裂する例
  • 藤井システムを勉強できるおすすめ本3冊

 

本記事の執筆者

本記事の執筆者

将棋を指すこと、観ることに関するさまざまな知識を、分かりやすくお届けします!

 

この記事を読めば、あなたも藤井システムの奥深さを0.001%くらい理解できるようになりますよ!

 




 

藤井システムとは

 

藤井システムとは、プロ棋士の藤井猛九段が編み出した居飛車穴熊撃破の定跡です。

 

昭和の終わりごろから、田中寅彦九段などの活躍によりプロ間で居飛車穴熊が大流行。穴熊に組めれば居飛車勝ち!とまで言われ、振り飛車党は苦戦を強いられます。

 

そこで立ち上がったのは藤井猛九段でした。『居玉で駒組みを進め、穴熊が完成する前に速攻をしかけてつぶす!』というコンセプトをかかげ、日夜研究に励みます。

 

そして完成した「藤井システム」を武器に竜王戦七番勝負に出場。挑戦者決定戦は羽生善治五冠(当時)を2勝1敗で破り、七番勝負では谷川浩司竜王に4連勝。藤井システムを原動力に、一気に将棋界の頂点に立ったのです。

 

コラム:対左美濃藤井システム

「藤井システム」という名前が一番最初についたのは、対左美濃用の定跡。△71玉型の低い陣形で構えて攻撃をしかける指し方です。

 

ただ、対居飛車穴熊用の定跡の方が有名でして、こちらを「藤井システム」とよぶのが一般的です。

 

対左美濃用の藤井システムを知りたい人はこちらをどうぞ。マニア向けです。

 

藤井システムが爆裂する例

 

ここからは、藤井システムの攻めが爆裂する例を紹介します。20年以上前の定跡手順ですが、級位者~初段・二段くらいまでの人なら、普通に実戦で現れますよ。

 

注意!

三~四段以上の将棋だと、こんなにうまくいくことはまず無いのでご注意ください!笑

 

桂馬の頭をアタック!

まずは桂馬の頭をアタックするパターン。手順は以下のkifファイルにまとめているので、お手元に将棋ソフトがある方はダウンロードしてくださいね。

 

>>【級位者向け】藤井システム_後手(kifファイル)

 

※藤井システム側が後手番ですが、見やすいように先後逆にして書いています。

 

初手からの指し手

△34歩▲76歩△84歩▲66歩△62銀▲16歩△42玉▲15歩(第1図)

 

 

早めに端の位を取ります。

 

第1図からの指し手

△32玉▲68飛△54歩▲38銀△52金右▲78銀△53銀▲46歩△33角▲36歩△22玉▲37桂(第2図)

 

 

四間飛車にかまえ、左右の銀を1つ前に進めます。

 

その後、3筋・4筋の歩をつき▲37桂と跳ねます。これで次に▲45桂の両取りをみせます。

 

玉を動かさないのがポイントですよ。

 

 

第2図からの指し手

△44歩▲58金左△12香▲65歩△11玉▲45歩(第3図)

 

▲45桂をくらうわけにはいかないので、居飛車は△44歩とつきます。その後、居飛車は穴熊を完成させようとしますが、△22銀のフタがしまる前に▲45歩とついて攻撃開始です。

 

△22銀のフタがしまった後だとめちゃくちゃ攻めにくくなるので、必ずフタがしまる前にしかけます。これが鉄則。

 

第3図からの指し手

△45同歩▲33角成△同桂▲14歩(第4図)

 

△45同歩に角交換をし、なんと▲14歩と端の歩を突きます。といっても、1筋からつぶすのが狙いではありません。狙っているのは33にいる桂馬の頭です。

 

第4図からの指し手

△14同歩▲35歩△同歩▲14香△同香▲34歩(第5図)

 

3筋を先につき捨てておき、▲14香と歩を補充して▲34歩と打ちます。先に香を取られましたが、33の桂馬を取り返せるので大丈夫です。

 

このとき、先手の玉が居玉(もとの59玉のまま)なのがプラスになってるんです。美濃囲いの定位置(28玉)だと、相手の香に近くて怖いですからね。

 

第5図からの指し手

△22銀▲33歩成△同銀▲45桂(爆裂図①)

 

△22銀と桂馬を守ろうと頑張ると、▲45桂で銀の両取り。余計に形勢が悪化します。ここまで進めば先手必勝ですね。あとは気持ちよく攻めれば勝ちます。

 

20年以上前の定跡から、藤井システムが爆裂する例を紹介しました。三段以上の将棋でこの手順が実現することはまずありませんが、級位者の人は覚えていて損はありませんよ。

 

居飛車が何も考えずに穴熊に組んできたら、このようにぶっ潰すことも十分に可能です。

 

藤井システムのおすすめ本3選

 

ここからは、藤井システムをもっと勉強したい人にむけて、藤井システムのおすすめ本を3冊紹介します。

 

ただ、最初に言っておきます。藤井システムは超難しい戦法です。根気強く勉強する気持ちが大事ですよ。

 

1冊目:四間飛車を指しこなす本(2)

 

本家・藤井猛九段の本です。全3巻構成で、2巻・3巻に藤井システムの変化がのっています。

次の1手形式なので、普通の定跡書が苦手!という人でも読みやすいですよ。3~4級の棋力があれば理解はできるかと。

 

最強藤井システム

 

定跡解説が半分、実戦解説が半分という構成の本です。個人的には、今まで見た棋書の中で一番表紙がカッコイイ。

 

四間飛車VS居飛車穴熊

 

振り飛車党の宮本広志先生の本です。藤井システムを扱った中では一番新しい本かと。前2冊のような「旧式」の形から、2010年代半ばから流行した「新藤井システム」まで解説しています。手順は結構難しいので有段者むけ。

 

将棋ウォーズで藤井システムを出すには?

 

将棋ウォーズでも、藤井システムのエフェクトを出すことができます。ためしに指してみたら、下図の局面で出現しました。

 

 

四間飛車にかまえ、▲16歩、▲38銀、▲46歩の3手を指せばでるようです。相手の戦型は関係ないみたいですね。

 

まとめ:藤井システムはロマンがある

 

今回は、藤井システムについてお話ししました。「爆裂する例」で紹介したとおり、攻めがハマった時の爽快感はハンパないです。

 

プロ棋士やアマチュア高段者のレベルでは、藤井システムで勝つのは厳しいという認識ですが、級位者~初段くらいまでなら関係ありません。相手が対策を知らない可能性が高いので普通に攻め潰せます。

 

ぜひ、この記事で紹介した以下の本で藤井システムを勉強して武器にしましょう!

 

四間飛車を指しこなす本(2) ※級位者ならコレ!

最強藤井システム

振り飛車最前線 四間飛車VS居飛車穴熊 ※有段者向け

 

今回は以上です。

 

 

関連記事

-将棋の勉強法

© 2021 きゃべ夫の将棋畑