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羽生善治先生の新作『現代調の将棋の研究』を読んだ感想

 

羽生善治先生の待望の新作『現代調の将棋の研究』が本日Amazonから届きました!羽生先生の本は久しぶりで、とても楽しみにしていました。

 

こちらが表紙。

 

現代調の将棋の研究

 

帯のキャッチコピーにクスっときますね。『変わりゆく現代将棋』も『羽生の頭脳』も羽生先生の名著です。てかどっちも連盟の本のタイトルなのに大丈夫なのか笑

 

前置きはこのへんにして、さっそく読んだ感想をお伝えしていきたいと思います!




『現代調の将棋の研究』感想

 

全体を通し読みしてみました。感想は以下3点、順番にお話ししていきますね。

 

  1. 最新定跡を網羅。観戦ガイドとしてはどんな棋力の人にもおすすめ!
  2. 基本的には居飛車党むけ
  3. 勉強用に使うなら三段以上の棋力を推奨

 

①最新定跡を網羅。観戦ガイドとしてはどんな棋力の人にもおすすめ!

 

本書は、36個のテーマについて羽生先生が最新の定跡を紹介している内容です。

 

昔の本でいうと、深浦康市先生の『最前線物語』シリーズや、勝又清和先生の『最新戦法の話』とかに近いですね。

 

居飛車から振り飛車まで幅広いテーマをあつかってまして、主要な戦型を網羅しています。

 

テーマ一覧

第1部 居飛車編
テーマ1 後手、早繰り銀の速攻(矢倉)
テーマ2 右桂を使った急戦(矢倉)
テーマ3 先手の急戦策と5筋保留(矢倉)
テーマ4 古くて新しい形の新展開(矢倉)
テーマ5 後手、右桂活用の工夫(矢倉)
テーマ6 意表の待機策とその攻防(角換わり)
テーマ7 徹底待機策に仕掛けはあるか(角換わり)
テーマ8 銀矢倉からの攻め(角換わり)
テーマ9 6筋からの積極策(角換わり)
テーマ10 端の位を取る積極策(角換わり)
テーマ11 右玉という繊細な戦法について(角換わり)
テーマ12 先手早繰り銀の攻防(角換わり)
テーマ13 銀矢倉への攻めと課題(角換わり)
テーマ14 主導権を握れるか(角換わり)
テーマ15 シンプルな桂速攻は成立するか(角換わり)
テーマ16 良くなりそうで差がつかない(一手損角換わり)
テーマ17 角換わり拒否雁木作戦(角換わり拒否)
テーマ18 課題の局面と打開策(横歩取り)
テーマ19 穏やかな形から激流へ(横歩取り)
テーマ20 ひねり飛車のように(横歩取り)
テーマ21 バランス型の攻防(相掛かり)
テーマ22 引き飛車からの構想(相掛かり)
テーマ23 見たこともない乱戦へ(相掛かり)
テーマ24 驚異の端攻めが定跡を変えた(相掛かり)

第2部 振り飛車編
テーマ25 エルモ急戦の攻防(四間飛車)
テーマ26 緩急自在のエルモ囲い(四間飛車)
テーマ27 謎の金上がりの意味と狙い(四間飛車)
テーマ28 ミレニアムへの新対策(四間飛車)
テーマ29 振り飛車でミレニアム(四間飛車)
テーマ30 トマホークの破壊力(三間飛車)
テーマ31 中飛車+相穴熊の戦い(中飛車)
テーマ32 角道を開けない新対策(中飛車)
テーマ33 4手目△1四歩の構想(石田流)
テーマ34 駒組みでも乱戦でも(石田流)
テーマ35 超急戦と押さえ込みの金(ゴキゲン中飛車)
テーマ36 人間には見つけづらい手(角交換向かい飛車)

 

きゃべ夫
最近のプロの将棋が全然わからん!という人には、観戦ガイドとして便利な1冊になるでしょう。

 

②基本的には居飛車党向け

 

本書は基本的に居飛車目線で書いてあります。居飛車党の羽生先生の著書だから当然ですね。

 

振り飛車のテーマについても、「現代調の振り飛車に対して、居飛車はどう立ち向かうか」というストーリーになっています。

 

そのため、居飛車党の人の方が読みやすいように思います。

 

③勉強用に使うなら三段以上の棋力を推奨

 

ぶっちゃけた話、内容は結構難しいです!笑

 

私の棋力(将棋倶楽部24・将棋ウォーズで四段)では、正直ちょっと難しいかな・・・という印象でした。

 

ご自分の勉強用に使うならば、最低でも有段者。できれば将棋倶楽部24や将棋ウォーズで三段以上の棋力がのぞましいでしょう。

 

きゃべ夫
もちろん羽生先生のファンの方や、将棋観戦のおともしたい方は、棋力に関係なくおすすめですよ!

 

まとめ:羽生先生の新作ってだけで幸せ

 

以上、発売されたばかりの『現代調の将棋の研究』の感想をお届けしました。

 

まとめますと、本書は以下のような人におすすめです。

 

こんな人におすすめ!

  • 最新の戦型がよくわからないので、将棋観戦のおともがほしい人
  • 居飛車党で定跡形が好きな人
  • ネット将棋で三段以上の棋力の人
  • 羽生善治先生が大好きだ!という人

 

私は、もう羽生先生の新作ってだけで幸せでした。もちろん、これからじっくり読んで、自分の将棋の勉強にもフル活用させていただきたいと思います。みなさんもぜひどうぞ。

 

『現代調の将棋の研究』

 

また、本書の帯で紹介されている羽生先生の定跡書も、今でも勉強になる名著ですよ。棋力アップを目指す人はこちらもぜひ。

 

 

『羽生の頭脳』

 

キング・オブ・定跡書。内容はさすがに古くなってますが、アマチュアの将棋なら今でも十分通用しますよ。有段者を目指すなら絶対読むべきシリーズ。

 

『変わりゆく現代将棋』

 

矢倉の5手目(▲66歩 or ▲77銀)を掘り下げまくった名著。個人的には、『羽生の頭脳』より羽生先生の頭の中身がかいまみえる印象。

 

『現代調の将棋の研究』のテーマとも関連する内容なので、矢倉党なら読んでおきたい。

 

今回は以上です。おすすめ棋書はほかの記事でもいろいろ紹介してますので、あわせてどうぞ。

 

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