山本博志四段、銀河戦で7連勝の大活躍!もし全勝で本戦Tを突破したらどうなる?

皆様、こんにちは。
将棋普及指導員をしております、きゃべ夫と申します。

今回は、当ブログでも何度か取り上げている公式戦の1つ「銀河戦」についてのお話です。

現在、第28期銀河戦の本戦トーナメントが進行していますが、その「Hブロック」で注目すべき出来事が起きています。

11番目の枠で出場している、新鋭の山本博志四段が7連勝しているのです。

今回は山本四段の活躍と、過去の偉大な連勝記録などについてご紹介してまいります。

なお、銀河戦の基本的な仕組みを知りたい!という方は、↓の記事で詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。

山本博志四段の活躍

山本博志四段は、2018年10月にプロデビューした新鋭の棋士です。

同世代の棋士の中では珍しく「ノーマル三間飛車」を主軸に戦っている棋士です。

奨励会時代ではありますが、三段リーグ戦で「トマホーク戦法」を使い、藤井聡太三段(当時)の居飛車穴熊を破った将棋は特に有名です。

また、三間飛車に関する書籍や、ブログの執筆活動や、各種将棋メディアでの解説役などでも活躍されています。

そんな山本四段ですが、今年の銀河戦で破竹の勢いを見せています。

下は、第28期銀河戦本戦Hブロックのトーナメント表です。

初戦の森村アマ戦からはじまり、現在7連勝中です。

若手強豪の佐々木大地五段や、早指し棋戦の実績が豊富な佐藤和俊七段らを破っての快進撃で、既に「最多連勝者」としての決勝トーナメント進出は決定しております。

次戦は、6/11放送予定の藤井猛九段戦です。

山本四段は、目標にする棋士として藤井九段の名前を挙げています。

同じ振り飛車党で、藤井システムなどの革新的な定跡を世に送り出してきた藤井九段を大変リスペクトしています。

参考:山本四段インタビュー記事(日本将棋連盟HP)

憧れの棋士との一戦とあって、目が離せないですね。

ちなみに、藤井九段と山本四段は、2020年3月の王座戦二次予選で対戦しており、山本四段が勝利しています。

山本四段が次戦も勝利するのか、そしてどこまで連勝を伸ばせるのか注目の一戦ですね。

もし全勝したらどうなるのか?

ところで、今回のトーナメント表を見ていて気になったことがあります。

もし、山本四段が全勝で本戦トーナメントを勝ち抜いたらどうなるのか?

通常、本戦トーナメントからは「最終勝残者」と「最多連勝者」の2名が決勝トーナメントに進出します。

しかし、仮に山本四段が最終戦の対豊島戦までの11戦で全勝すると、Hブロックは「最終勝残者」「最多連勝者」ともに山本四段になります。

この場合、Hブロックから決勝トーナメントには山本四段しか出ないのでしょうか?

私の推測ですが、そうはならないでしょう。

決勝トーナメントの定数(16名)を変える訳にはいかないので、おそらく下のように取り扱うのではないでしょうか。

  • 最終勝残者→山本四段
  • 最多連勝者→豊島銀河(0連勝で最もシード順が高い)

最多連勝者は、同じ連勝数の棋士が複数いる場合は、最もシード順が高い(トーナメントの右側から出場している)棋士が決勝トーナメントに進みます。

そして、仮に1人の棋士が全勝でトーナメントを駆け上がった場合、その他の棋士の最多連勝数は0連勝となるため、0連勝者の中から最もシード順が高い豊島銀河が決勝トーナメント出場…となるのではと思います。

堀口一史座七段の”ヤバい”連勝記録

ここまで読んでいただいた方には「いやいや、さすがに同じプロ棋士相手に、しかも早指し棋戦で11連勝するなんて、そうそう起きないでしょう・・・」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。

とんでもありません。

実は、銀河戦の本戦トーナメントでは過去にもっと多い連勝を達成した棋士がいるのです。

それは、銀河戦が公式戦になったばかりの第8期(2000年度)での出来事で、
主役は当時若手棋士だった堀口一史座四段です。

連勝記録のお話の前に、当時と今の銀河戦のシステムの違いについて簡単にお話します。

現在の銀河戦は、12名×8ブロックの本戦トーナメントから、それぞれ2人ずつが決勝トーナメントに進出します。

しかし、第9期(2001年度)までは、24名×4ブロックの本戦トーナメントから、それぞれ2人ずつが決勝トーナメントに進出するシステムだったのです。

現行の、12名の本戦トーナメント表も「横に長いなあ」と思いますが、それより更に長~~~~いトーナメントだったのです。

それでは、本題の「第8期銀河戦本戦トーナメントDブロック」の表を見てみましょう。

扇子くん
な、なんじゃこりゃあ~~!!いったい何連勝してるんですか?
きゃべ夫
堀口四段は実に15連勝をしたんだ!今と違い、本戦トーナメントが24人×4ブロックだったからこそ生まれた記録だね。
扇子くん
なんと言うか・・・ヤバい記録ですね
堀口一史座四段(現:七段)は、1996年4月にプロデビュー。
1998年~2001年ごろにかけて、各棋戦で爆発的に活躍しました。
銀河戦でも、ベテラン・中堅・トップ棋士を相手に圧巻の15連勝を収め、決勝トーナメントに進出しました。
そして、見事準優勝の成績を収めたのです。(優勝は羽生善治四冠)
システムが変わってしまった現在では、達成することは不可能な記録で、いつまでも銀河戦の歴史に残り続ける名記録です。

おわりに

今期銀河戦での山本四段の活躍と、堀口一史座七段の過去の大記録をご紹介しました。

山本四段の連勝はどこまで続くのか?目が離せない戦いが続きますね!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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