スリリング&ドラマチック!?銀河戦の魅力を紹介!

こんにちは、日本将棋連盟公認の将棋普及指導員をしております、きゃべ夫と申します。

今回は、プロ棋士の公式戦の1つである「銀河戦」の仕組みや楽しみ方について解説します。

銀河戦は、ケーブルテレビの「囲碁・将棋チャンネル」が主催する早指し棋戦で、早指しならではのスリリングな展開と、他の棋戦とは異なる独特なトーナメントの形が特徴です。

まずは銀河戦の基本的な情報をざっくりとご紹介します。

1.棋戦の概要

主催   :囲碁・将棋チャンネル
参加棋士 :全棋士+女流棋士+アマチュア
方式   :予選→本戦トーナメント→決勝トーナメント
開始年度 :1992年度
最多優勝 :羽生善治九段(7回)

銀河戦は1992年よりケーブルテレビの囲碁・将棋チャンネルが主催している棋戦です。

全てのプロ棋士と、選抜された女流棋士にくわえ、全国アマチュア王将位大会(通称:アマ王将戦)の優勝者・準優勝者などのアマチュア選手も出場の選考対象となる全棋士参加棋戦です。

優勝者には「銀河」の称号が与えられます(カッコイイ響きですね)。
それでは、この「銀河」の称号をどのように競うのかを詳しく見ていきたいと思います。

2.方式

銀河戦は、予選⇒本戦トーナメント⇒決勝トーナメントの3段階のトーナメントで優勝を競います。

予選

2人または3人が1組となり対局します。
各組の勝ち抜き者が本戦トーナメントに進出します。

本戦トーナメント

8ブロック×12人の計96人で争われます。

各ブロックから2人が決勝トーナメントに進出するのですが、トーナメントの形と決勝トーナメント進出者の選び方が独特で面白いです。

銀河戦のトーナメントは下のような形をしています。

普段目にするトーナメントと少し形が違うと思いませんか?
銀河戦の本戦トーナメントは、一番左から階段状に上っていくようなトーナメント表になっているのです。

ちなみに、このようなトーナメントを「パラマス式トーナメント」と言い、将棋界では、A級順位戦(名人戦の挑戦者を決定する将棋界最高峰のリーグ戦)のプレーオフでも採用されています。

そして、各ブロックから、以下の条件を満たした2人が決勝トーナメントに進出します。

■最終勝残者
各ブロックのトーナメントで最後に勝ち残った棋士は「最終勝残者」として、決勝トーナメントに駒を進めます。
(上の図の例だと稲葉陽八段)

つまり、トーナメントの一番右側に名前がある棋士(タイトル保持者や、前期の成績優秀者等がシードされます)は、1勝すれば決勝トーナメントに進出できる、ということです。

■最多連勝者
各ブロックのトーナメントで、最も多く連勝した棋士(最終勝残者は除く)は、「最多連勝者」として決勝トーナメントに駒を進めます。(上の図の例だと折田翔吾アマ)

だいたい4~5連勝くらいすれば「最多連勝者」になれるのですが、過去には2連勝で「最多連勝者」になったケースもあります

段位や、所属する順位戦のクラスが比較的低い棋士や、女流棋士、アマチュア選手の出場者はトーナメントの左から出場することが多いのですが、ここで白星を積み重ねて決勝トーナメントに進出し、一流棋士との勝負が実現することも多くあります。

実は、2005年から制度化したプロ棋士編入試験に関係して、この銀河戦は多くのドラマを生み出しているのですが、それは別記事にてご紹介します。

決勝トーナメント

先ほど説明した「本戦トーナメント」から駒を進めた16人(8ブロック×2人)で、優勝の座を競います。

なお、決勝トーナメントの1回戦では、「最終勝残者」と「最多連勝者」が対戦する仕組みになっています。

3.その他の特徴

以上が銀河戦のご紹介ですが、より銀河戦を楽しむために、その他の特徴を簡単にご紹介します。

昔は公式戦ではなかった!

実は銀河戦は、かつては非公式戦(プロ棋士の成績にカウントされない棋戦)でした。それが、2000年度の第8期から公式戦となりました。

昔はもっとトーナメントが横長だった!

上段で説明した通り、現在の本戦トーナメントは8ブロック×12人の96人で戦いますが、2001年度の第9期までは4ブロック×24人の96人で戦っていました。

24人がずらりと横にならぶ壮観なトーナメントだったんです。この時代に、とんでもない連勝記録も誕生しているのですが、それは別記事にてご紹介しています。

最後に

銀河戦のご紹介、いかがだったでしょうか。

早指しのテレビ棋戦ならではのスリリングな展開と、独特なトーナメントの形式が見どころのとても面白い棋戦です。

観戦するには、CS放送の囲碁・将棋チャンネルへの加入が必要にはなりますが、観る将の皆様には是非一度観戦されることをおすすめします!

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