居飛車穴熊は固くてズルい!法律で禁止すべきだニャ!!
こんなあなたに読んでほしい記事です。
ぼくも振り飛車が好きなのですが、有段者になってからというもの、あまりの「イビアナ使い」の多さにうんざりしています。
金銀4枚でガチガチに固められ、そのくせ飛車・角・桂馬だけで妙に攻めをつなげてくる。振り飛車党の精神をおかしてくる囲いと言ってもよいでしょう。
この記事では、ぼくと同じようにイビアナに苦しんでいる人にむけて、対処法をご紹介します。
実際にイビアナを攻略した対局動画も載せるから、ぜひ参考にしてね!
もくじ
居飛車穴熊がずるい!と感じる人におすすめの作戦3つ
1:自分も熊る!四間飛車穴熊
目には目を、ということで自分も穴熊を指してみましょう。相穴熊は居飛車有利とよく言われますが、それはプロやトップアマの話。
将棋ウォーズ四~五段くらいまでのレベルなら、振り飛車穴熊も全然戦えます!
特におすすめなのは▲58金(△52金)型の四間飛車穴熊。プロ棋士では青嶋未来先生が得意にされている形で、定跡書も販売されています。
実際にぼくも▲58金(△52金)型が好きでよく指しています。そのうち2局をご紹介します。
こんな感じで、▲58金(△52金)型は、四間飛車側からパンチを繰り出すことができます。うまく攻めが決まったときの快感はすごいですよ!
居飛車穴熊に苦しめられている人は、まずは振り穴をやってみよう!
2:ゴリゴリ攻める!▲66銀型
どうしても美濃囲いが好きで・・・という人は▲66銀型をマスターしましょう。四間飛車のおすすめ棋書10選でも紹介した、『四間飛車の逆襲』(石井健太郎著)などがおすすめですよ。
▲66銀型の魅力は破壊力の高さ。鈴木大介先生や中村真梨花先生など、攻めが強い棋士が好んで指している作戦です。アマチュア強豪にもスペシャリストが多い作戦だったりします。
▲66銀型のポイントは、相手陣に「と金」を上手に作ることだよ。勉強すれば十分戦える作戦!
3:プライドを捨てて相居飛車
四間飛車穴熊も▲66銀型も無理なら、いさぎよく居飛車党に転向するのもありですね。現代の相居飛車は、基本的に穴熊にならないからです。
ぼくはたまに角換わりの早繰り銀も指しますが、結構楽しいですよ。行き詰ったら、たまには気分を変えてみるのがおすすめです。
居飛車穴熊対策といえば藤井システムでは?
こう思う人も多いかもですが、個人的にはあまりおすすめしません。というのも「なんか四間飛車を指してる感じがしない」からです。
藤井システムはわりと居飛車感覚の戦法なんですよね。駒組みも仕掛けも高度で、ぼくの棋力では到底理解できないなあと感じて、ほぼ指していません。
ただ、本で勉強すればそれなりに戦えると思います。藤井システムは出現率が低いので、居飛車穴熊側もあまり対策を知らない人が多い気がしますので。
まとめ:言い訳をせずに立ち向かおう!
今回は、居飛車穴熊がずるいと感じるあなたにおすすめの作戦を紹介しました。酷な話ですが、いくらあなたが「イビアナはひきょうだ!」と嘆いても、相手は今日も明日も穴熊にもぐってきます。
言い訳せず、強く居飛車穴熊に立ち向かっていきましょう!