将棋界の仕組み

将棋普及指導員とはどんな資格?審査内容や収入を現役の指導員が解説!

将棋普及指導員のきゃべ夫です。

今回は、私が2020年4月に取得した将棋普及指導員の資格について解説します。

これから将棋普及指導員になりたい方、将棋普及指導員がどのような存在か気になる方のお役に立てば幸いです。

将棋普及指導員とは

将棋普及指導員は、日本将棋連盟公認のインストラクター資格です。

全国各地で将棋の普及を進めるため、1994年(平成6年)にできた制度です。

年に1回行われる審査に合格し将棋普及指導員になると、以下の権利を得ます。

[list class="li-check li-mainbdr main-c-before"]

  • 段級を認定する(三段までの認定状・免状を推薦できる)
  • 連盟公認の教室を開ける
  • 自治体、公共施設などに出す推薦状を受け取れる
  • 格安料金で棋士の派遣を受けられる

[/list]

将棋の指導そのものは、特に資格が無くてもできます

しかし、将棋普及指導員の資格を持っていると、日本将棋連盟のお墨付きをもらい、より公式に活動できるというわけです。

将棋普及指導員の数は年々増えており、2020年11月時点で全国で1,078名の方が将棋の普及・指導に情熱を注いでいます。

将棋普及指導員の審査内容

審査の流れを図にまとめました。

将棋普及指導員_審査の流れ

こちらにそって、詳しく説明します。

申請

まずは申請(審査への申し込み)を行います。

毎年12月ごろ、日本将棋連盟Webサイトに募集要項がアップされるので確認しましょう。

↓令和3年度分はこちら

令和3年度 将棋普及指導員募集要項(日本将棋連盟Webサイト)

審査に申し込む際は、次の4つの条件を満たした上で、2月末までに必要書類を提出します。

  1. 三段以上の免状を持っている(女性は二段以上)
  2. 日本将棋連盟の支部に入っている
  3. 棋士等の推薦を受けている
  4. 20歳以上である

3をくわしく説明します。

将棋普及指導員の審査に申し込むには、棋士・指導棋士・女流棋士・棋道師範など将棋界関係者からの推薦が必要です。

人によっては、これが一番高いハードルでしょう。

まわりに将棋界関係者はいないけど将棋普及指導員になりたい方は、お近くの支部に問い合わせてみましょう。

また、私のTwitterにご相談いただいても構いません。

書類審査

申請を行うと、まず書類審査が行われます。

審査の結果は3月中旬までに書面で通知されます。(私が受けた令和2年度では3月11日付で通知が発送されました)

最終審査

その後、最終審査(筆記+面接)が行われます。

筆記試験の内容はざっくり以下の感じです。

  • 将棋界に関する基本的な知識(本ブログの「観る将」向け記事をひととおり読めば対策不要です!)
  • 次の1手・詰将棋(そこまで難しくない)
  • 作文(将棋普及への想いを問う内容)

三段免状が取れる棋力があれば、基本的に落ちることはありません。

将棋普及指導員になるにはいくらかかる?

将棋普及指導員の資格を取り、維持するにはお金がかかります。あらかじめ押さえておくと良いでしょう。

  • 審査料:11,000円
  • 登録料:22,000円 ※初年度のみ
  • 年会費:10,000円

将棋普及指導員の収入は?

将棋普及指導員は、資格を取っただけでは収入を得ることはできません

自分で、将棋の普及・指導などの活動を行う必要があります。

  •  自分で将棋教室を開く(カルチャースクールの講師・ネット教室など)
  •  他の方の将棋教室と契約する

などの方法で収入を得る方が多いです。

ただ、残念ながら将棋普及指導員のみで生計を立てている方はほとんどいないのが実情です。

水を差すようですが、この点は理解した方が良いでしょう。

私も、他にいくつかの収入源を持ちながら将棋普及指導員として活動しています。

だんだんと、「将棋=教育や知育にも良い習い事」と受けとめられる世の中になってますが、将棋を習うためにお金を払ってくださる方は多くありません。

また、インターネットが普及した2000年代以降は「将棋はネットやアプリでちょっと遊べれば良い」と考える方が増えました。

リアルで将棋を指す場所自体も、かなり減っているのです。

私は、これまでたくさんの将棋普及指導員の方とお話してきましたが、ボランティア精神で活動されている方が多い印象です。

しかし、将棋普及指導員として、将棋の伝統文化としての素晴らしさ、ゲームとしての楽しさを伝えていく活動は、お金には代えられないやりがいがあります

特に、未就学児や小学生のお子さまの「将棋楽しい!」という笑顔を見る瞬間の喜びはひとしおです。

私はそれが楽しくて将棋普及指導員をやっていますし、これからも続けていくつもりです。

将棋普及指導員の資格について解説いたしました。

将棋普及に熱い想いを持つ方にとってお役に立っていれば幸いです。

スポンサーリンク

-将棋界の仕組み

© 2021 きゃべ夫の将棋畑