将棋の角の手筋をまとめた記事だよ!それぞれの手筋は動画でも解説してるから、ぜひ参考にしてね!
角の使い方って、結構むずかしいですよね。動ける場所(利き)がナナメで見えづらいし、初心者~級位者には何かと扱いづらい駒です。そんな角の基本手筋をまとめました。
- 角の両取り(かけ方)
- 角の両取り(受け方)
- 角+桂馬の名コンビ
- 角+歩のコビン攻め
- 序盤で馬を作る
- 角を使った「素抜き」
それでは、はじめていきましょう!
もくじ
将棋の角の手筋6つ
1:角の両取り(かけ方)
まずは角の最も基本的な手筋「両取り」を紹介します。
「両取り」とは、角を打ったり動かしたりして、相手の2つ以上の駒を同時に狙う手のことです。たとえば第1図のような手ですね。

単純な両取りが分かるようになったら、「次に両取りをねらう攻め方」にもチャレンジしましょう。たとえば第2図をご覧ください。

第2図では、▲83歩△同飛としてから▲61角と打てば両取りが決まります。このような形を乱して角で両取りをマスターすれば、有段者がグッと近づきますよ。
2:角の両取り(受け方)
相手から角の両取りをくらうとあせりますが、ちゃんと受ければそこまで被害がないことも多いです。具体的には以下のような受け方があります。
- 逃げながらヒモをつける
- 角を打って両方を守る
- 角をあわせる
第3図は、相手に△53角と打たれた局面。

一見すると、飛車か金のどちらかが取られてしまいそうですが、▲76飛(第4図)と引けば、飛車を逃げつつ、金にもヒモをつけて助かっています。

これが「逃げながらヒモをつける」です。ほかにも受け方はいろいろあるので、ぜひ動画をご覧ください。
↓角の両取り(受け方)を学ぶにはこの動画!
3:角と桂馬の名コンビ
角と桂馬の相性はバツグンです。上手に組み合わせれば、相手の強い駒を取ったり、相手玉を詰ましたりと威力を発揮します。
特に定番なのは美濃囲いの攻略。

第5図では▲74桂△71玉(△92玉)に▲82金と打てば、いきなり後手玉は即詰みになります。
4:角+歩の「コビン攻め」
「コビン攻め」も有名な手筋です。コビンとは、相手の駒のナナメ上のマス目のことです。第6図をご覧ください。

第6図では、飛車のコビン(33のマス目)をめがけて▲34歩(第7図)と突くのが好手です。

後手が△同歩と取れば、▲22角成と飛車を取って必勝です。これがコビン攻めです。
少し難しくしたのが第8図。

これも▲34歩△44銀▲45歩(第9図)と突く手が厳しいです。

後手が銀を逃げると飛車を取れますし、そのままにしていると▲44歩と銀を取れます。どちらにせよ、先手が大きく得をします。
5:序盤で馬を作る
序盤で馬を作るチャンスが生まれることは結構あります。
たとえば、初手から△34歩▲76歩△54歩と進んだ第10図を見てみましょう。(見やすいように、先手後手を逆にしています)

何も起こらないようですが、じつは▲22角成△同銀(△同飛もある)▲53角(第11図)と進めれば、早くも先手が指しやすくなります。

というのも、次に自分の番がきたら、左か右のどちらかに馬を作れるからです。補足すると、第11図から△44角とあわせる手には▲同角成△同歩▲43角で先手良しです。
初心者~級位者どうしの序盤は、いきなり馬を作るチャンスがよくあるよ!ぜひ使えるようになろう!
6:角を使った「素抜き」
素抜き(すぬき)とは、お互いの飛車などが向かい合っている局面で、間の駒をさばいて相手の駒を取る大技です。たとえば、飛車が向かい合っている第12図。

ここでは▲51角成(第13図)と角を捨てる大技があります。

王手なので、後手は△同玉と取るしかありませんが、これで先手の番になったので▲22飛成と後手の飛車をタダで取れます。
素抜きは文章では伝えづらいので、ぜひ解説動画をご覧ください。実戦で決まったらめちゃくちゃ気持ちいいです!
まとめ
今回は角を使った基本手筋を解説しました。
初心者や級位者の皆さまの実戦でも使える場面が必ずあるので、ぜひ役立ててくださいね。本記事の執筆に際して参考にした本をいくつか紹介して、おわります。