こんにちは。
日本将棋連盟公認「将棋普及指導員」のきゃべ夫です。
突然ですが、皆さまは普段どのように将棋を勉強していますか?
実戦、詰将棋、棋譜並べなど、将棋には色々な勉強法がありますが、その中でも「棋書を読む」ことは非常に役に立つ勉強法です。
基本的に、棋書はプロ棋士やアマチュア強豪が執筆しており、専門知識が凝縮されていて質が高いです。
自分が指してみたい戦法の「定跡書」や、好きな棋士の「実戦集」などを買ったことがある方も多いでしょう。
しかし、棋書での勉強にはいくつか気になる点(懸念事項)があります。
それを図にまとめてみました。
これは、20年ほど棋書で勉強している私が感じていることです。
同じような思いをしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、そんな方にぜひともおすすめしたいサービスがあります。
米通販大手のAmazon社が提供している『Kindle Unlimited』です。
月額980円で数百冊の棋書(電子書籍)が読み放題になるという、「指す将」的には超お得なサービスです。
今回は、そんな『Kindle Unlimited』の概要と、将棋の勉強法としておすすめできる理由を解説していきます。
Kindle Unlimitedとは?
先ほども述べた通り、『Kindle Unlimited』は、Amazonが提供している電子書籍の読み放題サービスです。
月額980円で、小説・ビジネス本・実用書など様々なジャンルの本を読むことができます。
(30日間の無料体験もついており、体験期間中での解約も可能です)
本は、お手持ちのパソコン・スマートフォン・タブレットなどで読むことができます。
電子書籍というと抵抗感のある方もいらっしゃるかもしれませんが、電子書籍版の棋書による将棋の勉強は、先ほどの「紙の棋書で勉強する際に気になる点」の多くを解消してくれます。
ここからは、電子書籍版の棋書で将棋を勉強するメリットを紹介していきます。
電子書籍で将棋を勉強するメリット
1.リーズナブル
『Kindle Unlimited』は、月額980円ととにかく安い。
前述の通り、新品の棋書は1冊1,200~1,500円程度ですから、月に1冊でも読めば元が取れる計算です。
お小遣いをやりくりして棋書を買っている中学生~高校生の方にもオススメです。(私が子どもの頃にもこういうのが欲しかった!)
2.書籍が追加される
棋書は、執筆された時点での最新の情報(定跡手順など)が載っているわけですが、将棋の定跡は日々進化します。
せっかく買ったけど、定跡の結論が変わってしまったり、アマチュアの大会でも戦法自体が絶滅してしまったり、ということは良くあります。
つまり、せっかく買った本があまり活かせなくなってしまうケースがあるのです。
しかし、Kindle Unlimitedの場合は、読み放題の対象書籍が随時更新されていきます。
最新(発行から1年以内程度)の本は基本的に読めませんが、それでも、新しい本が続々と追加されていくのは嬉しいものです。
3.省スペース
これは棋書に限った話ではありませんが、本は意外に場所を取ります。
また、重いので引っ越しの際の荷造り・荷解きも結構大変です。
その点、電子書籍はスマホかタブレットが1つあれば利用できます。
専用端末を購入する必要はありません。
超・省スペースですね。
4.いつでもキレイ
当たり前ですが、電子書籍はデータなので破れませんし汚れません。
電子書籍だと書き込みができないじゃないか!!
このように思う方もいらっしゃるでしょうが、今はスマホ・タブレットのアプリで書き込みができます。
詳しく知りたい方は「本の棚」さんの記事などが参考になるかと思います。
5.数百冊のラインナップ
町の本屋に行ったものの、あまり棋書が無くてガッカリした経験がある方は多いと思います。
紀伊國屋書店や丸善などの大手書店以外では、あまり棋書の品揃えは良くないのが実情です。
しかし、『Kindle Unlimited』では、数百冊の棋書が読み放題の対象となっています。
読み放題書籍の検索フォームで「将棋」と入力すると、だいたい300冊以上くらいはヒットします。
棋書のジャンルにも偏りが無く、定跡書、実戦集、詰将棋・次の一手本など幅が広いです。
また、対象とするレベルも、初級者向け~有段者向けまで幅広く揃っています。
『Kindle Unlimited』利用時の注意点
ここまで説明した通り、私は圧倒的に電子書籍推しなのですが、電子書籍も万能ではありません。
利用に際し、注意すべき点をいくつかご紹介します。
同時に読めるのは10冊まで
読み放題サービスではありますが、同時にスマホやタブレットに持っておける本は10冊まで。
それ以外の本を読みたくなったら、手持ちの10冊のどれかを返してから、新しい本のデータをダウンロードすることになります。
ごく最近の本は読めない
既に述べておりますが、ごく最近(発売から1年以内など)の本は読み放題には含まれていません。
「常に最新の棋書が読みたい!」という方にはあまり合わないサービスです。
ただし、将棋の本はあまり最新にこだわりすぎる必要はありません。
特に、詰将棋や次の一手などの「問題集」モノは、時が経っても大きく内容が変わることはなく、電子書籍で読むのにはうってつけです。
読み放題から外れる本もある
新しい本がどんどん追加されていく点は良いのですが、一方でもともと読み放題に含まれていた本が、読み放題から突然外れてしまうこともあります。
そのため、特に覚えておきたいページなどがある方は、メモするなりスクリーンショットを取得するなりして、こまめに残しておくのが良いでしょう。
まずは無料体験をやってみよう!
以上、『Kindle Unlimited』のサービス概要や、電子書籍で将棋を勉強するメリット、注意事項をご紹介して参りました。
上で説明した通り、『Kindle Unlimited』は30日間の無料体験が可能です。
試してみて「やっぱり自分には合わないから紙の本でいいや」と感じた方は、無料体験期間中にキャンセルすれば、支払いは発生しません。
興味を持たれた方は、ぜひ下のリンクから無料体験をしてみてください。
無料体験期間中に好きなだけ読んで解約、という使い方もアリです。
おわりに
今回は、月980円で数百冊の棋書が読み放題になる『Kindle Unlimited』の魅力をご紹介しました。
当ブログでは、『Kindle Unlimited』の読み放題に含まれているオススメの棋書も、テーマ別(戦法、対象のレベルなど)に詳しくご紹介しています。
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