将棋の勉強はKindle Unlimitedで!読み放題のオススメ棋書4選を紹介(有段者向け)

こんにちは。

日本将棋連盟公認、将棋普及指導員のきゃべ夫です。

以前、本で将棋を勉強する際には、Kindle Unlimitedの利用がオススメであることと、級位者向けのオススメ棋書をご紹介しました。

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今回は、Kindle Unlimitedの読み放題対象の電子書籍の中から、有段者向けのオススメ書籍を4つ紹介していきたいと思います。

  • 将棋ウォーズ:二段以上~
  • 将棋倶楽部24:3~4級以上~

の方に特に役立つかと思います。

級位者の方は、上の記事で紹介しているオススメ書籍を参考にされると良いかと思います。

Kindle Unlimitedとは?

前回もご紹介しておりますが、Kindle UnlimitedはAmazonが提供する電子書籍読み放題サービスです。

  • 月額980円で様々なジャンルの電子書籍が読み放題
  • 棋書のラインナップも豊富
  • 専用端末が不要(お手持ちのスマホ・タブレットで読める)

というサービスで、普段、将棋の本を読んで勉強している方には特におすすめです。

1か月間の無料体験もできますので、気になった方はこちらのリンクからアクセスし、無料体験に申し込んでみましょう!

有段者向けオススメ書籍4選

では、読み放題に含まれている書籍の中から、私が選んだオススメ書籍を5つお届けいたします。

四間飛車名局集(解説:鈴木大介九段)

まずおすすめしたいのが「戦型別名局集」シリーズの「四間飛車名局集」です。

ポイント1:買うと高価な本!

この本、紙で買うと3,000円以上します。

それだけでお得感満載ですね。

これが月額980円のサービスで読める本に含まれていて良いのか?と思いますが、ありがたく読ませていただきましょう。

ポイント2:ボリュームがすごい!

名局集シリーズ全般に言えることですが、ボリュームがすごいです。

名局を100局収録。

しかも、1局を4ページに渡って丁寧に解説しています。

解説者は振り飛車の大家:鈴木大介九段。

それぞれの将棋が指された時代の考え方などの背景を含め、非常に丁寧に解説をされています。

四間飛車の歴史を知る意味でも、そしてもちろんご自身の将棋の勉強にしても非常に役立つ1冊です。

ポイント3:電子版だと軽い!

名局集シリーズ、ボリュームが多い分、結構重いんです。

片手で持ちながら棋譜並べをすると、若干手首が痛くなります。

その点、電子版なら、タブレットで表示できる分、手首への負担は抑えられます

重量系の本になるほど、電子書籍のありがたみが大きくなりますね。

補足

名局集シリーズでは、石川陽生七段が解説をしている「三間飛車名局集」もイチオシ書籍なのですが、こちらは残念ながらKindle Unlimitedの読み放題には含まれていないようです。

▲6七金左型矢倉徹底ガイド(所司和晴著)

定跡書ではおなじみの、所司和晴七段による定跡書です。

高見泰地七段など、若手強豪棋士も多用した「▲6七金左型矢倉」を解説した本です。

ポイント1:新しい!

この本は、2019年11月に刊行されました。

読み放題の対象書籍の中ではかなり新しい本です。

2020年6月現在、プロ棋戦では、以前よりやや▲6七金左型が減り、脇システムなどが見直されてはいますが、アマチュア同士の対局であれば全然問題無く使える内容です。

ポイント2:手順の説明が詳細!

これまで何十冊も定跡書の執筆を手掛けてきた所司七段の著作だけあって、手順の細かさ、説明の丁寧さは素晴らしいです。

▲6七金左型を専門的に扱う棋書自体も少ないので、この戦法を指したいという方にとっては、非常に有益な一冊です。

また、アマチュアが総じて苦手な「後手が急戦策に出たらどう受ければいいのか?」もきちんと解説されている点もポイントですね。

逆転の妙手 上級編(広瀬章人監修)

ミスター終盤とでも言うべき広瀬章人八段が監修した次の1手本です。

誌面に掲出された次の1手問題を集め、解説を加えて書籍化した1冊で、終盤力の強化に大いに役立ちます。

ポイント1:”攻防手をひねりだす”状況に特化

この本で出題される問題は、基本的に以下の状況に置かれています。

  • 自玉には詰めろがかかっている
  • 相手玉に即詰みは無い

つまり、自玉の詰めろを解除しつつ、相手玉に迫る「攻防手」を考える必要がある状況なのです。

実際の将棋の終盤戦でも、受け一方の手では勝利を手繰り寄せることは難しく、攻防手をくりだす必要に迫られる場面が多くあります。

自玉・相手玉の両方を見ないといけない分、読みの量も多いものが求められ、終盤戦を想定したトレーニングに最適と言えるでしょう。

ポイント2:広瀬流の解説が役立つ!

本書は、ただ正解手順や、それ以外の手の何がまずいのかが解説されているだけではありません。

将棋の終盤を逆転させるには、どのような思考を行う必要があるのか、いかに相手にプレッシャーを与えるかといった、終盤戦を勝ち抜くための指針や心構えについても多く触れられています。

棋士の中でも特に終盤力が高い広瀬八段ならではの解説が、有段者の終盤力を更に高めることは間違いないでしょう。

将棋界の巨人 大山康晴忍の一手(将棋世界 編)


次の1手からもう1冊。
昭和の将棋界の第一人者として長く君臨し、今でもその名を知らぬ将棋ファンはいない不世出の棋士:大山康晴十五世名人の対局を題材とした次の1手本です。

ポイント1:ボリュームが多い!

総ページ数は346ページ。
複数の書籍や小冊子を再構成して作られた本だそうで、ボリュームは圧巻です。

ポイント2:平凡手じゃない!妙手が多い!

大山十五世名人というと「将棋に勝つのに妙手は必要無い。平凡な手を淡々と積み重ねることができるのが強者だ」という哲学を持っている印象の方が多いと思います。
私もそう思っていました。
しかし、この本を読んで分かりました。
メッチャ、妙手指してるじゃん!!!
そうなんです。
大山十五世名人は、将棋の歴史でも屈指の「手が見える」棋士で、本書に収録されている問題は、平凡な手というよりは妙手に溢れています。
言われてみれば分かるんだけども、いざ盤を前にするとなかなか発見できない、心理的に指しづらい、そういう類の手が多いのです。
ゆえに、手が当たったときの嬉しさは他の書籍よりずっと大きいです。

ポイント3:エピソードもついている

それぞれの問題の解答ページには、正解手の解説だけではなく、大山名人の生涯と将棋界の出来事に関するエピソードが簡潔に記されています。
これを読んでいくと、昭和~平成初期にかけての将棋界の動きを色々と知ることができます。
なお、Kindle Unlimitedの読み放題には含まれていませんが、大山先生のことをもっと知りたい!という方は、ぜひ「大山康晴の晩節」を読むことを強くすすめます。
“老師”と呼ばれ、将棋界の論客として確固たる地位を築いた、故・河口俊彦八段渾身の1冊で、全ての将棋ファンが読んでおくべき本といっても過言ではありません。

おわりに

今回は、Kindle Unlimitedの読み放題対象書籍の中から、有段者におすすめの書籍を紹介して参りました。
まだまだご紹介したい本がたくさんありますので、別記事でもお届けしていきたいと思います!

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