将棋を指す上で気を付けたいメンタル的なこと

将棋はメンタルスポーツの一面も含んでいます。

1対1で盤を挟み、対局中に頼れるものは己しかありません。

特に、将棋大会などに参加する際には1日に何局もの将棋を指す必要があり、メンタルの保ち方が非常に重要になってきます。

この記事では、普段、将棋大会などに参加する際に私が心がけているポイントをいくつかご紹介します。

とにかく「勝ちたい」と考える

将棋大会などの場に初めて行った方は「周りの人、みんな強そうだな…」と感じることでしょう。

しかし、それはみんな同じ。

対局に臨む際には「自分が一番強い、必ず勝つんだ」という気持ちで臨むことが大切です。

始めたばかりだから…、もう歳で闘志も無いから…、勉強のためにきたから…、と考えてしまって得になることは1つもありません。

将棋は勝負ごとである以上、勝てないと楽しくありません。

「言い訳的な思考」に陥らず、貪欲に勝ちを目指す気持ちを持ちましょう。

相手を意識しすぎない

将棋は、相手がいないと成立しないゲームです。

しかし、対戦相手のことを対局前に意識しすぎるのは危険。

例えば、下のような状態が挙げられます。

対局前のよくないメンタル状態
  • 次の相手、アマ大会で実績を出しているAさんだ。勝てるわけがない…
  • あの人、Aさんにこないだ勝ってたBさんだ。勝てるわけがない…
  • 次は練習で一度も負けてないCさんだ、負けるわけはないだろう!

将棋は逆転のゲームです。

多少の実力差があるからといって「どちらかが絶対に勝てる」というほど簡単なゲームではありません。

確かに、実力差がある場合、たくさん対局を重ねれば勝敗に差は付いてくるものですが、1回だけの勝負ではどう転ぶかわからないものなのです。

ですから、相手が自分より明らかに強い/弱い人だからといって、それを対局前にいちいち気にするのはやめましょう。

それよりは、指す戦法や勝ち方のイメージを脳内でシミュレーションした方がよほど建設的です。

コラム:テニスの世界では…

将棋と同じ個人競技として、本ブログでもたびたび取り上げているテニスの世界では、トッププロが圧倒的な勝率を上げることもあります。

例えば、テニス史上最強選手と言われるロジャー・フェデラーのある2年間の成績がこちら。

  • 2005年度:81勝4敗(0.953)
  • 2006年度:92勝5敗(0.948)

その他にも、ラファエル・ナダルのクレーコート81連勝とか、全仏オープン100勝2敗とか、色々と人智を超えた記録が出てきます。

その点、将棋は7割勝てば超一流の世界。

逆に言えば、いくら強い超一流の棋士でも勝率7割を維持するのは大変なほど、将棋は難解なゲームだということです。

増してや、アマチュアの将棋なんて悪手だらけです。

アマチュアに対して「絶対に勝てない」などと思う必要がないのです。

相手の悪いマナーに惑わされない

人間同士で行うリアルの対局では、ちょっとした相手の挙動が気になるもの。

  • 肘をついて将棋を指していた
  • スナック菓子を食べながら指していた
  • 離席が多い
  • めちゃくちゃボヤく
  • 扇子の音が大きい
  • 持ち駒を見えにくい場所に置く
  • 意味が無い角の成らずによる挑発

これらは、私がこれまでのリアル対局で遭遇してきたマナー違反です。

将棋は礼節を重んじる競技ではありますが、残念ながら上記のような態度をとる方が一定数いるのも事実です。(特に大人に多いんですよね・・・)

大会でそのような相手と当たると非常に嫌な気分になりますが、惑わされて心や指し手が乱れてはいけません。

そういうときこそ「平常心」で。

頭に血が上ったら、1回深呼吸をしてから盤上に集中しましょう。

記憶に残して忘れる

これは、(故)大山康晴十五世名人が、将棋に負けたときのメンタルの在り方を説いた言葉です。

対局に負けたときには、振り返り(感想戦やソフトの検証)を通じ、敗因を明確にします。

そして、自分の作戦や指し手の良かった点、悪かった点を記憶します。

しかし、負けたときの悔しさ・悲しさといった感情は忘れ去ります。

次の勝負に、その感情は要らないからです。

誰しも「あー悔しい!」という感情は芽生ますし、負けん気があることは勝負の世界では大切なことですが、まずは淡々と敗因を明らかにする姿勢が、長い目で見ると大切になってくるのです。

皆さまの将棋ライフの役に立つ部分があれば幸いです。

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