こんにちは。
日本将棋連盟公認、「将棋普及指導員」のきゃべ夫です。
アマチュア級位者の私の生徒さんの将棋を題材に、アマチュア初段を目指す上で重要な、「ミスを減らすためのポイント」をご紹介する「実戦ワンポイント!」。
第27回のテーマは、前回に引き続き「角交換振り飛車の逆棒銀」です。
本連載の趣旨や、生徒さんのプロフィールについてはこちらの記事をご覧ください。

また、第26回をまだお読みでない方は、先にそちらから読んでいただくと、より理解が深まるかと思います。
逆棒銀への対応
前回の講座でもご説明しましたが、第1図のように振り飛車側から棒銀を繰り出す攻めを「逆棒銀」と呼びます。
第1図(▲8六同銀まで)
前回は、第1図から△7九角(参考図)と打ちましたが、▲8七飛と対応されてあまりうまくいきませんでした。
参考図(△7九角まで)
そこで、今回は第1図で別の手段を考えてみたいと思います。
第1図以下の指し手②
△6九角(第2図)
第2図(△6九角まで)
1つ筋をずらして△6九角と打ってみる手を考えます。
後手としては、△7九角よりもこちらの方が有力そうです。
△6九角は、ぼんやりしているようで次に厳しい狙いを秘めています。
仮に先手が何もしてこなかった場合は、△8七歩▲6八飛△8六飛(第3図)と進めます。
第3図(△8六飛まで)
これは先手が失敗。
▲6九飛と角をボロッと取れますが、△8八歩成と、と金を作られます。
飛車先を破られて、と金や竜を作られると、角銀交換の駒得くらいでは割に合わないのです。
第2図ではどのように指せばよいのでしょうか。
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第2図では、△8七歩を直接防ぐのは難しそうです。
そこで、飛車が横に動いても8六の銀を取られないようにするのが良い考え方になるでしょう。
ということで、第2図では▲8五歩(第4図)と打ちます。
第4図(▲8五歩まで)
これなら、△8七歩と打たれても、安心して▲6八飛と逃げることができますね。(8五の歩がフタをしているので銀を取られない)
↓↓第28回アップしました!ぜひご覧下さい↓↓
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