目指せ初段・実戦ワンポイント!~第28回:角交換振り飛車・逆棒銀③~

こんにちは。

日本将棋連盟公認、「将棋普及指導員」のきゃべ夫です。

アマチュア級位者の私の生徒さんの将棋を題材に、アマチュア初段を目指す上で重要な、「ミスを減らすためのポイント」をご紹介する「実戦ワンポイント!」。

第28回は、「角交換振り飛車の逆棒銀」の第三弾です。

本連載の趣旨や、生徒さんのプロフィールについてはこちらの記事をご覧ください。

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また、第26回・第27回をまだお読みでない方は、先にそちらから読んでいただくと、より理解が深まるかと思います。

第26回「角交換振り飛車の逆棒銀①」

第27回「角交換振り飛車の逆棒銀②」

逆棒銀への対応

第26回・第27回では、振り飛車が「逆棒銀」を仕掛けた第1図から、△7九角、△6九角の2手段を検討しました。

今回は、また別の手段を考えてみたいと思います。


第1図(▲8六同銀まで)


第1図以下の指し手

△8七歩(途中図)▲同飛△7八角▲8八飛△6九角成(第2図)


途中図(△8七歩まで)

第2図(△6九角成まで)


居飛車は、単に△6九角と設置するのではなく、△8七歩と一歩を捨てることで攻めをスピードアップさせてきました。

第2図は、正しい対応を知らないと一気に潰されてしまう危険な局面です。

第2図で、後手はどのような手を狙っているのでしょうか。

また、それを避けるために先手が指すべき手は何でしょうか。

第2図で先手が何もしなければ、後手は△7九馬▲8七飛△7八馬(変化1図)と飛車をいじめてきます。

これが猛烈に厳しい。


変化1図(△7八馬まで)


これで飛車取りが受かりません。

▲8八歩と打つくらいでしょうが、△8七馬と飛車を取りその飛車を使って攻めてもいいし、△8九馬と桂馬のほうを拾っても後手が良いでしょう。

つまり、第2図で先手は△7九馬を受けなくてはならないのです。

第2図以下の指し手(失敗例)

▲6八角(途中図)△同馬▲同金△7九角(第4図)


途中図(▲6八角まで)

第4図(△7九角まで)


7九の地点を受けようと、▲6八角と打って守ってみましたが、これは失敗。

第4図の△7九角が激痛です。

飛車が縦に逃げれば6八の金がタダ。

▲7八飛と横に逃げても、△6八角成▲同飛△8六飛と「二枚替え(角と金銀の交換)」をされて先手が悪い局面です。

受けの手を指すときは、攻める手以上に先を読まなければなりません。

第2図以下の指し手(成功例)

▲8五銀(第5図)


第5図(▲8五銀まで)


第2図では、▲8五銀と真っすぐ銀を出るのが正しい対応。

7九の地点を直接受けるのではなく、△7九馬に▲8六飛(第6図)と飛車を逃げる空間を作ることで△7九馬を受けているのです。


第6図(▲8六飛まで)


これで後手からの攻めが続きません。
▲8四銀~▲8三銀成と8筋を突破できる形で、第6図は先手が大優勢です。
第26~28回まで3回に渡り、角交換振り飛車の逆棒銀の変化を調べてみました。
棒銀に出た瞬間の第1図が不安定な形で、居飛車は色々と技をかける手段があります。(講座で紹介した以外にもたくさんあります)
級位者の方の将棋だと、解説したような手順がそのまま使えることもあるでしょう。
ぜひ、何度も読んで復習していただけると嬉しいです。
また、講座で説明した変化はほんの一部に過ぎません。
角交換振り飛車の将棋は非常に奥が深く、勉強のしがいがあります。
もっと詳しく知りたい、という方はぜひ「角交換四間飛車を指しこなす本」を読むことをおすすめします。

綿密な序盤研究に定評のある藤井猛九段の名著です。
角交換振り飛車を実戦で指す方であれば、ぜひお手元に1冊置かれると良いでしょう。
次回は、生徒のJさん(将棋ウォーズ2級)と私の指導対局を題材に「矢倉の棒銀戦法」について解説します。

↓↓第29回アップしました!ぜひご覧下さい↓↓

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