目指せ初段・実戦ワンポイント!~第3回~

こんにちは。

日本将棋連盟公認、「将棋普及指導員」のきゃべ夫です。

アマチュア級位者の私の生徒さんの将棋を題材に、アマチュア初段を目指す上で重要な、「ミスを減らすためのポイント」をご紹介する「実戦ワンポイント!」。

第3回のテーマは、「と金」の活用です。

本連載の趣旨や、Kさんのプロフィールについては、こちらの記事をご覧ください。

関連記事

こんにちは。日本将棋連盟公認「将棋普及指導員」のきゃべ夫です。突然ですが、皆様は将棋の棋力を伸ばすために、どのような勉強を行っていますか?次の一手、詰将棋、定跡書、棋譜並べなど、将棋には様々な勉強法が存在します。しかし、将棋[…]

また、今回は第2回で取り上げた局面の続きになりますので、まだ読んでいない方は第2回から先に読んでいただけると幸いです。

関連記事

こんにちは。日本将棋連盟公認、「将棋普及指導員」のきゃべ夫です。アマチュア級位者の私の生徒さんの将棋を題材に、アマチュア初段を目指す上で重要な、「ミスを減らすためのポイント」をご紹介する「実戦ワンポイント!」。第2回の今回は、駒の価値[…]

ポイント:「と金」の活用はコスパが良い!

第1図は、前回でも取り上げた局面です。


第1図(△5二飛まで)


先手が一方的に「と金」を作り、飛車先の突破も確定している有利な局面ですが、その有利を広げるためにはここでどう指せばよいでしょうか?

少し考えてみてください。

いかがでしょうか。

何はともあれ、ここでは▲6三と、と「と金」を活用してみたい局面です。


第2図(▲6三とまで)


第2図をご覧ください。

これは、次に相手の飛車か銀のどちらかが取れる、「両取り」です。

「と金」は、動き方は金と同じですが、相手に取られると歩に戻る駒なので、「と金」で相手の駒を取る攻めはとてもコスパが良いのです。

きゃべ夫
「と金は金と同じで金以上」という言葉もあります。
自分の「と金」で相手の駒を取れないか?相手の「と金」で自分の駒を取られてしまわないか?は常に気を付けると良いでしょう。
もう少しこの局面を掘り下げて考えてみます。
後手が、▲6三とに対し△51飛(変化1図)と逃げたとします。

変化1図(△5一飛まで)


この局面ではどう指しますか?
香ちゃん
もちろん、すぐに▲5三と、と相手の銀を取るワ!
香ちゃんのように、すぐに相手の銀を取っても優勢です。
しかし、ここではいったん力をためて▲8二飛成(変化2図)とする方がより良い手です。

変化2図(▲8二飛成まで)


これで次に▲5二と、と入れば今度は相手の飛車・角の両取りになります。
なおかつ、それが防ぎにくい。
すぐに銀を取るよりももっと得ですね。
将棋は「もっと得な手は無いか?」をいつも考える、欲張りさんになることが上達への道です。
特に、相手の駒が取れるときに、何も考えずに取ってしまう方は多いですが、そういう局面には「もっと良くなる手」が結構潜んでいるものです。

最後にもう1つ、局面を考えてみましょう。

先ほどの▲6三と、に対して△9二飛(変化3図)と横に逃げてみた局面です。

変化3図(△9二飛まで)

どう指すか、少し考えてみてください。
ここでも、すぐに銀を取らず、▲8一飛成(変化4図)と竜をつくるのが上達のポイントです。

変化4図(▲8一飛成まで)

この局面は、後手の飛車が狭い(=行ける場所が少ない)です。

ですから、5三に落ちている銀ではなく、後手の飛車を取れそうな感じがしませんか
変化4図では、後手に有効な手段が無いのですが、仮に△1四歩とでも端歩を突いてきたら、先手はどのように指しますか?

やってはいけない手は▲9二竜と飛車を取る手です。
第2回の記事で解説した、「働いている自分の駒と、働いていない相手の駒の交換」で損になります。
ここでは、▲8三歩(変化5図)と打つ手をオススメします。

変化5図(▲8三歩まで)

次に「と金」を作るぞ!という手で、「垂れ歩」と言う手筋です。
これで次に▲8二歩成と「と金」を作れば、「と金」で相手の飛車を取ることに成功します。
しかし、それが分かっていても、6三にいる先手の「と金」のせいで、後手は飛車を逃げることができません。
「と金」の攻めはコスパがとにかく良いです
積極的に狙っていきましょう。
次回は、第1~3回までとはまた別の棋譜を題材にポイントを解説します。
ぜひこちら↓も読んでいただけると嬉しいです。
関連記事

こんにちは。日本将棋連盟公認、「将棋普及指導員」のきゃべ夫です。アマチュア級位者の私の生徒さんの将棋を題材に、アマチュア初段を目指す上で重要な、「ミスを減らすためのポイント」をご紹介する「実戦ワンポイント!」。第4回のテーマは、[…]

きゃべ夫が発信する最新情報をチェックしよう!