目指せ初段・実戦ワンポイント!~第9回~

こんにちは。
日本将棋連盟公認、「将棋普及指導員」のきゃべ夫です。
アマチュア級位者の私の生徒さんの将棋を題材に、アマチュア初段を目指す上で重要な、「ミスを減らすためのポイント」をご紹介する「実戦ワンポイント!」。
第9回のテーマは、「不安定な形に対する攻め方」です。
本連載の趣旨や、生徒さんのプロフィールについては、こちらの記事をご覧ください。
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飛車の間に駒がある方は大変

第8回に引き続き、Jさん(将棋ウォーズ3級;先手番)の実戦から。

第1図は、4二の地点で角交換が行われた局面です。

第1図(△4二同金引まで)

次の1手を考える前に、第1図がどのような状態であるかを考えてみましょう。

第1図では、お互いの飛車が向かい合っており、その間に後手の銀が挟まれています

実は、この銀が結構後手の負担になっているのです。

例えば、飛車が横に動くと銀が取られてしまいます。

また、銀が変なところに動くと、8二の飛車を取られる可能性だってあります。

こういう形は実戦でもよく現れますが、「間に駒を挟まれている方が、気を付けないといけない手が多くて大変」だということは覚えておきましょう。

きゃべ夫
私も、こういう局面で何度も自分の駒を取られました・・・
前置きが長くなりましたが、第1図の後手陣は結構不安定な形だということです。
それでは、次の1手を考えてみましょう。
ここで▲8三歩(第2図)が思いついた方はお強い。

第2図(▲8三歩まで)

これに対し、飛車が逃げると▲8四飛と銀がタダで取れてしまいますので、後手は△8三同飛と取るしかありません。

そこで▲7二角(第3図)と打つのが攻めを繋げる手。

第3図(▲7二角まで)

△9三飛と横に逃げると、これまた▲8四飛で銀がタダ

結構、後手の受け方が制限されているような感じがしますよね?

こういうところが「不安定」な形なんです。

△8二飛と逃げるしかありませんが、▲6三角成と馬を作っておきます。

第4図(▲6三角成まで)

先手が一方的に馬を作って成果を上げましたね。

次の狙いは、また▲8三歩と叩く手です。

つまり、第4図から仮に後手が△2二玉のような手を指すと、▲8三歩(第5図)と打ちます。

第5図(▲8三歩まで)

くどいようですが、ここでも後手は飛車を逃げることができないので△同飛の1手ですが、そこで▲7二馬(第6図)と入ります。

第6図(▲7二馬まで)

第3図と似ているようですが、今度は先手の7二にいる駒が角ではなく馬です。

つまり、第3図では成立していた△8二飛が指せなくなっています(▲同馬で取られる)。

第6図では、△8二歩と飛車にヒモをつけるくらいですが、▲8一馬と桂馬を拾って駒得をはかれば良いでしょう。

Advance

級位者の方は、ここまでの展開が読めれば十分でしょう。

しかし、実は後手にも反撃手段があります。

▲6三角成とした第4図で△6六角(変化1図)と打つ手があるのです。

変化1図(△6六角まで)

これが結構やっかいな手です。

香車を取られたくないので▲9八飛と寄りますが、△7五銀(変化2図)と強引に飛車先を通して攻めてくるような手があります。

変化2図(△7五銀まで)

先手の飛車が8筋から動いたことで、後手の銀が動けるようになったんですね。
銀解放宣言っ・・・!です。

△6六角がいやなので、最初の第1図では▲7七桂(変化3図)と桂馬をはねて、あらかじめ△6六角に備えておく方が良い手です。

変化3図(▲7七桂まで)

こうしておけば、△6六角と打たれても▲6七金(変化4図)として、逆に角を取ることができます。

変化4図(▲6七金まで)

ここまで読めればアマ初段~二段クラスでしょう。

今回は以上です。

次回は、皆さまが大嫌いな(あるいは大好きな?)あの戦法が登場します。

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