これから将棋をはじめたいです。将棋のルールをかんたんに教えてください!
こんな悩みに答える記事です。
将棋ってなんだか難しそうなイメージですよね。でも心配は不要です。以下5つのルールを覚えるだけで、今日から将棋を楽しめますよ!
- 駒の動かし方
- 駒を取る
- 持ち駒を打つ
- 駒を成る
- 詰み
この記事では、上記5つのうち「①駒の動かし方」を解説します。
将棋普及指導員(将棋のインストラクター資格)をもつぼくが、将棋のルールをていねいに解説していきます!
それでは、さっそくはじめていきましょう!
「駒の動かし方一覧表」をダウンロードできるようにしています。こちらからどうぞ。
将棋のルール1:駒の動かし方
将棋は8種類の駒を使って2人で戦い、先に相手の玉将(ぎょくしょう)を取れば勝ち(※)というゲームです。まずは駒の名前と動かし方を覚えましょう。
(※)正確には「玉将を取る」ではなく「玉将を詰ます」ですが、これは「ルール⑤詰み」で解説します。

8種類の駒と動かし方は上の図のとおり。1つずつ、動かし方を説明していきますね!
歩兵の動き

まずは「歩兵」(ふひょう)。みんな略して「歩」(ふ)と呼びます。
歩は1つ前のマスに進めます。
最初はおたがい9枚ずつ持っていて、将棋で最も枚数が多い駒です。他の駒と比べて動きは弱いですが、色々な技に使える大事な駒です。
香車の動き

続いて「香車」(きょうしゃ)。略して「香」(きょう)と呼びます。
香は前方向に無限に進めます。ただし、後ろに戻ったり、他の駒を飛び越えることはできません。
桂馬の動き

「桂馬」(けいま)は、ちょっと特別な動きをする駒。略して「桂」(けい)と呼びます。
桂はナナメに1つ、前に1つ進んだマスにいきなりジャンプできます。後ろには戻れませんが、ほかの駒を飛び越えることができます。
動き方が少し覚えにくいですね。大人の方は「アルファベットのYの字を描くように動く」と覚えましょう。
お子さまに教えるときは「フォーク」や「うさぎの耳」のように身近なものにたとえましょう。
ここまでは「前にだけ進める駒たち」を紹介しました。次は「一度にたくさん進める駒たち」を紹介します。
飛車の動き

「飛車」(ひしゃ)は、攻めの力が最も強い駒です。略さずに「飛車」と呼ぶのが普通です。
飛車はタテ・ヨコに無限に進めます。ほかの駒を飛び越えることはできません。初心者からプロ棋士まで、みんなが大好きな駒です。
角行の動き

「角行」(かくぎょう)飛車のナナメ版。こちらは「角」と略して呼びます。
角はナナメ方向に無限に進めます。やはり、ほかの駒は飛び越えられません。
飛車と角の動きはカンタンだね!
あと一息。最後に、周りのマスにとことこ進む駒たちを紹介します。
玉将の動き

「玉将」(ぎょくしょう)は将棋で最も大切な駒。なぜなら、将棋は相手の玉将を先に取った方が勝ちになるゲームだからです。玉将は略して「玉」(ぎょく)と呼びます。
玉将は周りのマスすべてに1つずつ動けます。
ちなみに、点がついてない「王将」(おうしょう)と書かれた駒もありますが、動き方は玉と同じです。
金将の動き

「金将」(きんしょう)は守備力が高い駒。略して「金」(きん)と呼びます。
動き方は上図の通りで、ななめうしろには進めません。
銀将の動き

「銀将」(ぎんしょう)は攻めにも守りにも使いやすい、働き者の駒。略して「銀」(ぎん)と呼びます。
金と動きが似ていますが、横と後ろには進めません。
金と銀の動き方のちがい、よく分かりませんよね。ここが将棋で最初につまづくポイントです。ぼくは「金のポスト」「銀のかめ」と覚えることをおすすめしています。

金が動ける場所はポストの形に、銀が動ける場所はかめの形に似ていますよね。(見えないという突っこみはナシでお願いします)これなら未就学児でも覚えられます!
大人の方なら、理屈っぽく覚えましょう。YouTubeの解説動画でくわしくお話しているので、そちらを参考にしてください!
なお、将棋の駒は相手の陣地に入ると裏にひっくり返って進化できるというルールがあります。(これを「成る」といいます)成ると駒の動かし方も変わるのですが、それはルール③駒を成るでくわしく解説します。
まとめ
この記事では、将棋のルール①駒の動かし方を解説しました。一覧表をPDFでダウンロードできるようにしています。
駒の動かし方をマスターできた人は、ルール②駒を取るに進みましょう!