将棋の「扇子」っていつ使うの?基本的な3つの使い方を解説!

こんにちは。
将棋普及指導員のきゃべ夫と申します。

最近は、テレビだけでなくインターネットでも将棋番組が多く放送されるようになりましたね。臨場感あふれるプロ棋士の対局姿を楽しんでいる方も多いと思います。

先日、インターネットの将棋番組で、扇子を使って自身をあおぐ佐藤天彦九段の姿がちょっと話題になりました。

超早指しの最中とは思えない落ち着いた姿を見て「なんて優雅なんだ・・・!(萌)」と感じたのは私だけではないでしょう。

将棋の対局において、扇子は重要なアイテムです。
扇子はプロ棋士だけではなく、アマチュアの将棋愛好家でも、多くの方が使っています。

今回から数回にわたり、将棋の対局を彩る「扇子」についてご紹介してまいります!

扇子とは?

扇子そのものをご存じない方は少ないと思いますが、念のために説明をすると、「あおいで風を起こす道具の1つ」です。

将棋界で「扇子」というと、一般的には、「棋士が大切にしている言葉などを書いた扇子」を指します。

そして、扇子に書いてある言葉のことを「揮毫(きごう)」と言います。

下の写真は、私が持っている藤井聡太七段の扇子です。

扇子くん
かっこいい扇子ですね~、これは直筆なんですか?
きゃべ夫
いや、これはコピーだよ。市販されている扇子のほとんどの揮毫はコピーで、プロ棋士直筆の扇子はとても珍しいものなんだ。

勢い溢れる藤井七段らしさが感じられますね。

これを使って将棋を指していると、何だか詰み筋がパッと浮かんでくるような気がします。(ちゃんと詰ませるとは言っていません)

ちなみに、扇子に書いてある「揮毫」は右から読みます
上の写真の扇子の場合は、「翔飛」ではなく「飛翔」と読むということです。

好きな棋士の扇子を持って対局すると、気分が高まること間違いなしです!

扇子の使い方

ところで、将棋の対局において、扇子は何のための使うのでしょうか?
主な使い方を3つご紹介します。

あおぐ

扇子本来の使い方です。
あおいで風を起こし、自分にあてます。

対局中はプロ棋士もアマチュアも脳みそをフル回転させる(はず)のですが、考えていると頭が熱くなることがあります。

扇子を使って熱くなった頭に風を送ることで、冷静な思考を保てるようにする効果があります。

将棋って、指していると本当に熱くなるんですよ
クーラーが聞いているはずの部屋で汗を流した経験がある方もいらっしゃると思います。

鳴らす

あおぐのと同じくらい、重要な使い方です。

扇子を開く・閉じる動作を繰り返すとパチパチと子気味良い音が鳴ります。
これで思考のリズムをとろうというものです。

ただし、音の出しすぎには注意しましょう。

あまりに大きな音を出しすぎると対局相手の方に迷惑となるので、節度を持って使う必要があります。

以前、プロ棋士のタイトル戦である「名人戦」の対局でも、扇子の音が原因でトラブルが発生したことがあります。(棋士の田丸昇九段のブログに詳しい記載がありますので、ご参考にしてください)

アマチュアの大会などでも、お互いが気分よく対局に打ち込めるよう、扇子の音には注意しましょう!

置く

対局中、自分と将棋盤の境に扇子を置く棋士の姿を見たことがあります。

落語の世界では、噺家さんが目の前にてぬぐいと扇子を置くことで、客席と芸術の世界の境目を示すそうですが、それに近いものを感じます。

手に持って使うわけではないものの、これも扇子の役割の1つと言えるでしょう。

おわりに

今回は、扇子とは何か、どのように使うのかについて見ていきました。

扇子は将棋観戦や、将棋の対局を彩る大事なアイテムです。

次回は、扇子の入手方法や手入れの仕方などについて、詳しくご紹介していきたいと思います。

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