叡王戦ってどんなタイトル戦なんですか?ニュースで見たけどよくわからなくて・・・
こんな疑問にお答えする記事です。
この記事では、プロの将棋を20年以上観ているぼくが、将棋界の8大タイトルの1つ「叡王戦」について解説します。
記事を読めば、叡王戦の仕組みや見どころがよくわかるようになりますよ。
将棋界のことをよく知らない方でも読めるよ!ぜひ最後まで読んでね!
叡王戦の基本データ
まずは叡王戦(えいおうせん)の概要を紹介します。
名称 | 叡王戦 |
主催 | 株式会社不二家 |
保持者 | 藤井 聡太 |
対戦方式 | 5番勝負 持ち時間:4時間(1日制) |
予選方式 | 段位別予選 本戦 |
叡王戦は、将棋界の8大タイトルの中で序列6位のタイトル戦と位置づけられています。
7~9月ごろにタイトル保持者と挑戦者による5番勝負が行われ、先に3勝したほうが優勝となり、それから1年間「叡王」を名乗ることができます。
叡王戦では、まず棋士が四段~九段の段位別予選に挑みます。段位別予選を勝ち抜いた棋士が本戦トーナメントに進み、その優勝者が挑戦者となります。
叡王戦の見どころ
叡王戦の見どころは、持ち時間1時間の段位別予選です。これは将棋の公式戦の中でも特に短く、スピーディーな展開を楽しめます。同じ棋士が1日で2局指すこともよくありますよ。
叡王戦の主要な対局は、ABEMAで見られます。 ABEMAプレミアムなら、過去の名勝負やオリジナルの企画動画を好きなだけ見れます。観る将の方はぜひチェックしてみましょう!
叡王戦の詳細がわかるサイト、SNS
叡王戦の詳細な情報は、主催者のWebサイトやSNSで見ることができますよ。ぜひ以下も参考にしてください!
叡王戦の少しマニアックな話
ここからは、知っていると少しだけ周りの人より叡王戦にくわしくなれる知識をお話します。
最も新しいタイトル戦
叡王戦は2017年からタイトル戦に昇格した、最も新しいタイトル戦です。
当時は株式会社ドワンゴ主催。変則的な持ち時間が導入されたり、運営費をクラウドファンディングで募ったりと、新たな取り組みがいろいろと行われました。
2020年からは、ドワンゴにかわり株式会社不二家が参画。日本将棋連盟との共同主催に移行しました。なお、このときに叡王戦は序列が3位から6位になりました。
永世称号の規定なし
将棋のタイトル戦では、一定の成績を取ると「永世称号」を名乗る資格が与えられます。スポーツの殿堂入りのような扱いです。
たとえば、将棋界最高峰の竜王戦では、通算7期または連続5期獲得すると、引退後に「永世竜王」を名乗る資格が得られます。
しかし、叡王戦にはこのような「永世称号」の規定はありません。
永世叡王って、めっちゃカッコイイ響きだね。ぜひ永世称号の規定を作ってほしい!
まとめ
今回は、将棋界の8大タイトルの1つ「王座戦」についてお話しました。将棋に興味を抱いたかたの参考になればうれしいです。
当サイトでは、将棋界の仕組みを解説する記事をいろいろと書いているので、ぜひほかの記事もチェックしてくださいね!