棋王戦ってどんなタイトル戦なんですか?ニュースで見たけどよくわからなくて・・・
こんな疑問にお答えする記事です。
この記事では、プロの将棋を20年以上観ているぼくが、将棋界の8大タイトルの1つ「棋王戦」について解説します。
記事を読めば、棋王戦の仕組みや見どころがよくわかるようになりますよ。
将棋界のことをよく知らない方でも読めるよ!ぜひ最後まで読んでね!
棋王戦の基本データ
まずは棋王戦の概要を紹介します。
名称 | 棋王戦 |
主催 | 共同通信社 |
保持者 | 渡辺 明 |
対戦方式 | 5番勝負 持ち時間:4時間(1日制) |
予選方式 | 予選 本戦トーナメント |
棋王戦は、将棋界の8大タイトルの中で序列5位のタイトル戦と位置づけられています。
例年2~3月にタイトル保持者と挑戦者による5番勝負が行われ、先に3勝したほうが優勝となり、それから1年間「棋王」を名乗ることができます。
挑戦者を決めるまでの戦いについて解説します。
まずは、予選が行われます。その後、予選の勝者と、シード棋士で「挑戦者決定トーナメント」が行われます。
棋王戦の見どころ
棋王戦の見どころは、敗者復活戦です。8大タイトルのうち、敗者復活制度があるのは棋王戦だけ。
実際のトーナメント表を見るとわかりやすいです。こちらのように、ベスト4以上で負けた棋士は、敗者復活戦に回ります。
そして「挑戦者決定トーナメントの優勝者」と「敗者復活戦を勝ち抜いた棋士」で挑戦者決定二番勝負を行います。
このとき、「挑戦者決定トーナメントの優勝者」は、アドバンテージとして1勝を持った状態で戦います。プロ野球のクライマックスシリーズのような仕組みです。
観る将的には、敗者復活戦から勝ち上がった棋士が挑戦するとアツいです。
棋王戦の主要な対局は、ABEMAで見られます。 ABEMAプレミアムなら、過去の名勝負やオリジナルの企画動画を好きなだけ見れます。観る将の方はぜひチェックしてみましょう!
棋王戦の詳細がわかるサイト、SNS
棋王戦の詳細な情報は、主催者のWebサイトやSNSで見ることができますよ。ぜひ以下も参考にしてください!
棋王戦の少しマニアックな話
ここからは、知っていると少しだけ周りの人より棋王戦にくわしくなれる知識をお話します。
永世称号の条件が「連続5期」のみ
将棋のタイトル戦では、一定の成績を取ると「永世称号」を名乗る資格が与えられます。スポーツの殿堂入りのような扱いです。
永世称号を獲得するための条件は
・通算〇期獲得
・通算〇期または連続〇期獲得
というタイトルがほとんどですが、棋王戦は「連続5期」だけです。通算で何回獲得しても、5連覇をしない限り「永世棋王」を名乗ることはできません。なぜ棋王戦だけ仕組みが違うのだろうか・・・。
まとめ
今回は、将棋界の8大タイトルの1つ「棋王戦」についてお話しました。将棋に興味を抱いたかたの参考になればうれしいです。
当サイトでは、将棋界の仕組みを解説する記事をいろいろと書いているので、ぜひほかの記事もチェックしてくださいね!