8大タイトル戦

将棋の棋王戦ってどんな棋戦?仕組みや見どころを解説!

将棋たのしもう!編集部

この記事では、将棋界の8大タイトルの1つ「棋王戦」の仕組みについて解説します。

見どころや、過去の名勝負も紹介。最後まで読めば、棋王戦についてちょっとくわしくなれます。

棋王戦の基本データ

まずは棋王戦の概要を紹介します。

名称棋王戦
主催共同通信社
保持者藤井 聡太
対戦方式5番勝負
持ち時間:4時間(1日制)
予選方式予選
本戦トーナメント

棋王戦は、将棋界の8大タイトルの中で序列6位のタイトル戦と位置づけられています。

例年2~3月にタイトル保持者と挑戦者による5番勝負が行われ、先に3勝した棋士が優勝となり、それから1年間「棋王」を名乗れます。

挑戦者の決め方

挑戦者を決めるまでの戦いについて解説します。

まずは、予選が行われます。その後、予選の勝者と、シード棋士で「挑戦者決定トーナメント」が行われます。

特徴的なのが、ベスト4から2敗失格制が採用されていること。ベスト4以上で負けた棋士は、敗者復活戦に回ります。

そして「挑戦者決定トーナメントの優勝者」と「敗者復活戦を勝ち抜いた棋士」で挑戦者決定(変則)二番勝負を行います。

「挑戦者決定トーナメントの優勝者」は1局勝てば挑戦。対して「敗者復活戦を勝ち抜いた棋士」は2連勝すれば挑戦できます。

観る将的には、敗者復活戦から勝ち上がった棋士が挑戦するとアツいです。

棋王戦の詳細がわかるサイト、SNS

棋王戦の詳細な情報は、主催者のWebサイトやSNSで見ることができますよ。ぜひ以下も参考にしてください!

棋王戦の名勝負、エピソード

ここからは、近年の棋王戦の名勝負やエピソードを少し紹介します。

渡辺棋王の連覇途切れる(2022年)

2022年度の第48期棋王戦は、藤井聡太竜王が渡辺明棋王を3-1で破り、六冠目となる棋王を獲得しました。

渡辺棋王は2012年に当時の郷田真隆棋王から棋王を奪って以来、10連覇中でしたがそれが途絶えました。

参加1期目で挑戦!(2019年)

これは最近のタイトル戦で一番の衝撃でした。この年、棋王戦に初めて参加した本田奎(ほんだ けい)四段が、何と挑戦者になったのです。

得意の相がかり戦法を駆使し、強豪棋士を次々に破っての挑戦で、本当に驚きました。

五番勝負でも渡辺棋王に1勝をあげ、大きな存在感を示したタイトル戦となりました。

久保棋王の神業(2010年)

だいぶ昔になってしまいましたが、2010年の第36期棋王戦も忘れられません。この年は久保利明棋王が渡辺明竜王を3-1で破って防衛。

防衛を決めた第4局は、渡辺竜王が有利に進めましたが終盤で玉をスッと逃げる神業が出て久保棋王が勝利。

この1局はぜひ並べてほしいです。

まとめ

今回は、将棋界の8大タイトルの1つ「棋王戦」についてお話しました。

他のタイトル戦のみどころも記事にしています。良かったらぜひ読んでくださいね!

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