8大タイトル戦

棋王戦ってどんな棋戦?賞金や仕組みをくわしく紹介!

この記事では、将棋の8大タイトル戦の1つ「棋王戦」の仕組みや魅力を紹介します!

本記事の執筆者

将棋を指すこと、観ることに関するさまざまな知識を、分かりやすくお届けします!

棋王戦とは?

まずは、棋王戦の基本的なデータを紹介します。

棋戦名 棋王戦
タイトル名 棋王(きおう)
主催 共同通信社
協賛など -
開始年 1975年(昭和50年)※タイトル戦昇格
賞金 600万円(推定)
持ち時間 4時間
永世称号 連続5期
現在の保持者 渡辺明
Webサイト 日本将棋連盟公式サイト

棋王戦は、共同通信社が主催しているタイトル戦で、全国各地の地方新聞に棋譜が掲載されています。

敗者復活制度が導入されている点が特徴の棋戦です。

棋王戦の賞金は?

棋王戦の優勝賞金は、約600万円程度と言われています。

賞金額は、主催者が公表している金額ではなく、タイトル戦の序列から一般的に考えられている推計値になります。

8大タイトルの中では、竜王・名人・王位・王座に次いで序列5番目のタイトルと位置づけられています。

棋王戦の予選の仕組み

ここからは、棋王戦の予選の仕組みを紹介します。

予選

8つのトーナメントに分かれて予選を行います。

トーナメントを勝ち抜いた棋士が、挑戦者決定トーナメントに進出します。

挑戦者決定トーナメント

予選を勝ち抜いた棋士と、シード棋士をあわせた30数名ほどで、挑戦者決定トーナメントを行います。

ベスト4以上は、敗者復活制度(下図)が導入されているのが特徴です。

挑戦者決定トーナメントの準決勝で敗れた棋士2名と、決勝で敗れた棋士1名が敗者組に回ります。

敗者組を勝ち抜いた棋士と、トーナメント優勝者が挑戦者決定戦(変則2番勝負)を行います。

トーナメント優勝者は1勝、敗者組を勝ち抜いた棋士は2連勝すれば挑戦権を獲得できます。

きゃべ夫
つまり、ベスト4以上は2敗で失格になる制度ということです。

棋王戦五番勝負

棋王と挑戦者が、五番勝負を行います。(毎年2~3月ごろ)

五番勝負は全国各地の名旅館・ホテルや将棋会館などで行われ、先に3勝した棋士が棋王のタイトルを獲得します。

棋王戦五番勝負の持ち時間は1人4時間。1局の将棋が1日で終わる「1日制」の将棋です。

観る将向けのちょっとマニアな知識

ここからは、観る将ならば知っておきたい、ちょっとマニアな知識を紹介します。

永世称号の条件が特殊?

タイトル戦には、殿堂入りに相当する「永世称号」という制度があります。

棋王戦の永世称号である永世棋王は連続5期獲得でしか名乗る資格を得ることができません。

永世称号の獲得条件が連覇のみ、というのは8大タイトル戦の中でも棋王戦だけです。

過去に達成したのは羽生善治先生と渡辺明先生のお二人。

勢いに乗る挑戦者を抑えての5連覇は偉業と言うほかありません。

近年は若手の活躍が顕著

近年では、若手棋士が活躍するケースが増えており、話題性のあるタイトル戦になっています。

ここ数年で、若手が特に活躍したシーズンを振り返ってみましょう。

2016年度(第42期)

挑戦者決定戦に進出したのはいずれも若手棋士の千田翔太五段と佐々木勇気五段。

勝てばいずれもタイトル初挑戦、そして六段昇段を決める戦いとして注目を集めました。

結果は第1局を千田五段が制し、初のタイトル挑戦を決めました。(これにより千田五段は六段に昇段)

しかし、五番勝負では渡辺明棋王の厚い壁に阻まれ、フルセットまで追い詰めたものの2勝3敗で敗退。

渡辺棋王は棋王5連覇を達成し、永世棋王を名乗る権利を獲得しました。

2017年度(第43期)

挑戦者決定戦に進出したのはいずれも若手棋士の永瀬拓矢七段と黒沢怜生五段。

結果は第2局を永瀬七段が制し、2016年度の棋聖戦に続く2回目のタイトル挑戦を決めました。

しかし、五番勝負では渡辺明棋王の厚い壁に阻まれ、フルセットまで追い詰めたものの2勝3敗で敗退。

渡辺棋王は棋王6連覇を達成しました。

2019年度(第45期)

挑戦者決定戦に進出したのはいずれも若手棋士の本田奎四段と佐々木大地五段。

特に本田四段は棋王戦が今回初参加。

初参加の棋士が挑戦者決定戦まで進出するケースも相当珍しく、挑戦者決定戦は大いに注目されました。

結果は二戦目を本田四段が勝ち、見事、史上初となる参加1期目の棋戦でのタイトル挑戦を達成しました。(タイトル挑戦により五段昇段)

しかし、五番勝負では渡辺明棋王の厚い壁に阻まれ、1勝3敗で敗退。

渡辺棋王はこれで棋王8連覇となりました。

おわりに

今回は、将棋界の8大タイトル戦の1つ「棋王戦」について解説しました。

その他のタイトル戦の仕組みや、タイトル戦について知っておきたい知識を別の記事でまとめていますので、ぜひご覧ください!

ほかのタイトル戦の記事を読む

スポンサーリンク

-8大タイトル戦
-

© 2021 きゃべ夫の将棋畑