将棋の王座戦ってどんな棋戦?仕組みや見どころを解説!
この記事では、将棋界の8大タイトルの1つ「王座戦」の仕組みについて解説します。
見どころや、過去の名勝負も紹介。最後まで読めば、王座戦についてちょっとくわしくなれます。
王座戦の基本データ
まずは王座戦の概要を紹介します。
名称 | 王座戦 |
主催 | 日本経済新聞社 |
保持者 | 永瀬 拓矢 |
対戦方式 | 5番勝負 持ち時間:5時間(1日制) |
予選方式 | 1次予選 2次予選 挑戦者決定トーナメント |
王座戦は、将棋界の8大タイトルの中で序列5位のタイトル戦と位置づけられています。
例年9~10月にタイトル保持者と挑戦者による5番勝負が行われ、先に3勝した棋士が優勝となり、それから1年間「王座」を名乗れます。
挑戦者の決め方
王座戦は、1次予選⇒2次予選⇒挑戦者決定トーナメントを経て挑戦者が決まります。すべて一発勝負のトーナメント戦なのが特徴です。
王座戦を楽しむポイント
王座戦5番勝負は、1日制の将棋では長めの持ち時間5時間で行われます。
そのため、20時~21時ごろの終局が多く、仕事から帰ってきたあとでも白熱の終盤戦をじっくり観戦できます。
また、タイトルの大半を獲得している藤井聡太先生がまだ取っていないタイトルとしても注目されています。(2023年3月現在)
藤井先生の8冠独占が現実味を帯びている今、王座戦は注目度が高まっていると言えるでしょう。
王座戦の詳細がわかるサイト、SNS
王座戦の詳細な情報は、主催者のWebサイトやSNSで見ることができますよ。ぜひ以下も参考にしてください!
王座戦の名勝負、エピソード
ここからは、近年の王座戦の名勝負やエピソードを少し紹介します。
20連覇ならず(2011年)
近年の王座戦の中で、将棋ファンの記憶に強く残っているのは2011年の第59期王座戦でしょう。
王座戦を19連覇中だった羽生善治王座に、渡辺明竜王が挑戦。20連覇なるかと期待されたシリーズでしたが、結果は3連勝で渡辺竜王が王座を奪取しました。
この時期は渡辺先生が羽生先生の大記録を止めることが多々あり、少しヒール役的な印象で世間から受け止められていたことを覚えています。
ちなみに翌2012年の第60期王座戦は、羽生善治二冠が渡辺明王座を3勝1敗で破って王座を取り返しています。余談ですが、このときの第4局では羽生先生に△6六銀という絶妙手が出て、今でも語り継がれています。
新時代の到来(2017年)
渡辺先生から王座を取り返し、再び羽生時代になるのですが、2017年の第65期では中村太地六段が羽生善治王座に3勝1敗で勝利。
佐藤天彦八段(当時)が2016年に羽生先生から名人を奪取したこととあわせて、新時代の到来を感じさせるタイトル戦でした。
まとめ
今回は、将棋界の8大タイトルの1つ「王座戦」についてお話しました。
他のタイトル戦の楽しみ方も記事にしています。良かったらぜひ読んでくださいね!