8大タイトル戦

王座戦ってどんな棋戦?賞金や仕組みをくわしく紹介!

この記事では、将棋の8大タイトル戦の1つ「王座戦」の仕組みや魅力を紹介します!

本記事の執筆者

将棋を指すこと、観ることに関するさまざまな知識を、分かりやすくお届けします!

王座戦とは?

まずは、王座戦の基本的なデータを紹介します。

棋戦名 王座戦
タイトル名 王座(おうざ)
主催 日本経済新聞
協賛など -
開始年 1983年(昭和58年)※タイトル戦昇格
賞金 800万円(推定)
持ち時間 5時間
永世称号 連続5期/通算10期
現在の保持者 永瀬拓矢
Webサイト 日本将棋連盟公式サイト

王座戦は、日本経済新聞が主催するタイトル戦です。

王座戦の賞金は?

王座戦の優勝賞金は、約800万円程度と言われています。

賞金額は、主催者が公表している金額ではなく、タイトル戦の序列から一般的に考えられている推計値になります。

8大タイトルの中では、竜王・名人・王位に次いで序列4番目のタイトルと位置づけられています。

王座戦の予選の仕組み

ここからは、王座戦の予選の仕組みを紹介します。

予選(一次→二次)

王座戦の予選方式はとてもシンプルです

一次予選・二次予選のトーナメントを勝ち抜いた棋士が、挑戦者決定トーナメントに進出します。

全てがトーナメント戦なので、1敗でもすると挑戦の可能性は消滅します。

8大タイトル戦の中で、「1敗でもすると、即挑戦権が無くなる」のは、王座戦とヒューリック杯棋聖戦の2棋戦のみです。

挑戦者決定トーナメント

二次予選を勝ち抜いた棋士と、シード棋士をあわせた16名で、挑戦者決定トーナメントを行います。

王座戦五番勝負

王座と挑戦者が、五番勝負を行います。(毎年9~11月ごろ)

五番勝負は全国各地の名旅館・ホテルなどで行われ、先に3勝した棋士が王座のタイトルを獲得します。

王座戦五番勝負の持ち時間は1人5時間。1局の将棋が1日で終わる「1日制」の将棋です。

観る将向けのちょっとマニアな知識

ここからは、観る将ならば知っておきたい、ちょっとマニアな知識を紹介します。

羽生大帝国だった

平成の将棋界は、まさに羽生善治先生の王国だったわけですが、とりわけ王座戦は羽生大帝国といって良い状況でした。

王座戦に関する記録をまとめたものがこちら。

最多獲得 羽生善治(24期)
最多連覇 羽生善治(19連覇)
最年少獲得 羽生善治(21歳)
最年長獲得 羽生善治(46歳)
最多勝利 羽生善治(73勝)
最多連勝 羽生善治(19連勝)
きゃべ夫
羽生先生が1人で指してるのか!と言いたくなるくらい、圧巻の記録ですね。

いくつかくわしく解説します。

最多獲得(24期)

羽生先生は、王座だけで24期獲得しています。

ちなみに、2021年3月現在の8大タイトル獲得期数の上位5名は以下。

1位 羽生善治九段 99期
2位 大山康晴十五世名人 80期
3位 中原誠十六世名人 64期
4位 渡辺明名人 28期
5位 谷川浩司九段 27期

6位は、米長邦雄永世棋聖の19期ですから、そもそも8大タイトルを20期以上獲得した棋士は5人しかいないのです。

それを、王座だけで24期。

いかに異次元の記録かがわかります。

最多連覇(19連覇)

羽生先生は、1992年度の第40期王座戦で福崎文吾王座を3-0で破ってから、2011年度の第59期王座戦で渡辺明竜王に敗れるまで、実に19連覇を果たしています。

1人の人間が、生まれてから大学生になるくらいまでの間、ずっと王座だったということです。

チェスクロック式を採用

王座戦の持ち時間は予選・五番勝負問わず、一律5時間。

更に、2019年度の第67期からは、五番勝負にもチェスクロック式(1分未満の考慮もカウントする方式)が導入されました。

2020年現在、8大タイトル戦の番勝負でチェスクロック式が採用されているのは、叡王戦と王座戦の2棋戦です。

永世称号は「名誉王座」

タイトル戦では、一定の条件を満たすと、殿堂入りにあたる「永世称号」を名乗る権利を獲得できます。

タイトル戦の永世称号は、基本的に「永世〇〇」(名人は〇世名人)ですが、王座戦は名誉王座です。

これは囲碁界の永世称号の呼称に合わせたものです。(囲碁界のタイトルの永世称号は基本的に「名誉〇〇」。本因坊戦のみ「永世本因坊」)

ちなみに、名誉王座の獲得条件は連続5期または通算10期。

過去に名誉王座を名乗る権利を獲得しているのは、中原誠十六世名人羽生善治九段の2名です。

おわりに

今回は、将棋界の8大タイトル戦の1つ「王座戦」について解説しました。

その他のタイトル戦の仕組みや、タイトル戦について知っておきたい知識を別の記事でまとめていますので、ぜひご覧ください!

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