将棋界の「8大タイトル戦」の賞金や年間スケジュールを解説!

皆様こんにちは、将棋普及指導員のきゃべ夫です。

以前、別記事でご紹介した通り、奨励会を卒業し「四段」に昇段すると、新聞社などが主催しているプロのトーナメント(=棋戦)に出場できるようになります。

棋戦には、下図のような分類があります。


勝敗が各棋士の公式記録として残される棋戦を「公式戦」、記録されない棋戦を「非公式戦」と言います。

扇子くん
団体戦形式で話題のAbemaTVトーナメントは、非公式戦なんですね。

公式戦の中でも、特に格式が高く、称号(タイトル)の座を競って行われる棋戦のことを「タイトル戦」と呼びます。

タイトル戦で優勝すると、「○○竜王」や「○○名人」など、そのタイトルで呼ばれるようになります。

2020年度に入ってから、藤井聡太七段が棋聖戦・王位戦に連続挑戦し、7月16日に見事、棋聖位を獲得したことは、将棋界の枠を超えて広く知られましたね。

今回は、将棋界の8大タイトル戦の年間スケジュールや賞金などについて、全体像をご説明いたします。

8大タイトル戦とは

上で述べた通り、称号(タイトル)を競って行われる棋戦を「タイトル戦」といいます。

2020年現在、将棋界には「竜王・名人・叡王・王位・王座・棋王・王将・棋聖」の8つのタイトル戦があります。

各タイトル戦は1年を1期として行われます。

それぞれ、9~10ヵ月ほどかけて予選を行い挑戦者を決め、その後2~3ヵ月ほどかけて、挑戦者とタイトル保持者が番勝負を行います。

番勝負の勝者がその年のタイトルホルダーとなるわけです。

番勝負の数は棋戦によって異なり、竜王・名人・叡王・王位・王将は七番勝負(先に4勝した棋士がタイトル獲得)、王座・棋王・棋聖は五番勝負(先に3勝した棋士がタイトルを獲得する)です。

8大タイトル戦の年間スケジュール

ここまでご紹介した8大タイトル戦について、現在のタイトルホルダーと、年間の開催スケジュールを図に整理しました。

薄い青が予選、濃い青がタイトル獲得者を決める番勝負です。

図を見ていただければお分かりの通り、将棋界では、ほぼ年間を通して、何らかのタイトル戦の番勝負が行われています

きゃべ夫
1年中、トッププロ同士の熱い戦いが観られるということですね。
上図は通常時のスケジュールです。2020年度は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、タイトル戦の開催スケジュールも見直しが行われていますので、ご注意下さい。

8大タイトル戦の序列

ところで、8大タイトル戦には、スポンサーとの契約料などに基づいた序列が定められています。

2020年現在では、竜王→名人→叡王→王位→王座→棋王→王将→棋聖の順番に序列が高いとされています。

ただし、「竜王」と「名人」は8大タイトル戦の中でも別格扱いされており、序列のルールも少々ややこしいです。

8大タイトル戦の賞金は?

8大タイトル戦に参加し、対局を行った棋士は、対局料や賞金を受け取ることができます。

「対局料」は1局ごとにもらえる収入、「賞金」は優秀な成績を上げるともらえる収入を意味します。

タイトル獲得者が得られる優勝賞金はタイトル戦により大きく異なり、一般的には以下のように言われています。

  • 竜王:4,400万円(公開情報)
  • 名人:3,000万円程度
  • 叡王:2,000万円程度
  • 王位:1,000万円程度
  • 王座:800万円程度
  • 棋王:600万円程度
  • 王将:300万円程度
  • 棋聖:300万円程度
賞金が公開されているのは竜王戦のみです。
他の棋戦は、タイトルの序列などを基に、一般的に考えられている推計値になりますので、参考程度にご覧下さい。

竜王戦の優勝賞金は将棋界最高額の4,400万円で、唯一、優勝賞金や対局料の一部が公開されているタイトル戦です。

予選にあたるランキング戦や、挑戦者を決定する決勝トーナメントの金額も、1局数百万円になるものが多く、まさに将棋界最高峰のドリームマッチと言えます。

おわりに

本記事では、8大タイトル戦の全体像をご紹介しました。

各タイトル戦について、

  • 挑戦者はどのように決めているの?
  • 最近のタイトル保持者は誰?

など、より詳しいことを知りたい方は、それぞれの棋戦ごとに紹介記事を用意しておりますので、以下の記事を合わせてご覧下さい!

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