将棋界の仕組み

将棋の「研修会」の棋力レベルは?入会方法や費用は?将棋普及指導員が解説!

将棋界には、全国の主要都市に「研修会」という組織が存在します。

大きく、

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  • 奨励会(プロ棋士養成機関)の下部組織
  • 女流棋士の養成機関

[/list]

の2つの役割を果たしている組織です。

今回は、研修会の組織概要や入会に必要となる棋力レベル、費用などについて解説します。

[box class="box30" title=こんな方に読んでほしい]

  • お子さまを研修会に入会させたい保護者の方
  • 女流棋士を目指している方

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研修会とは

研修会は、全国5か所(東京・大阪・愛知・福岡・札幌)に設置されている日本将棋連盟管轄の機関です。

子どもたちが、A~Fの各クラスに分かれて、会員同士で将棋を指したりプロ棋士・指導棋士・女流棋士などの指導対局を受け、鍛錬しています。

活動(例会)は、毎月第2・第4日曜日に行われています。

奨励会がプロ棋士の養成機関であるのに対し、研修会は、将棋を通じて健全な少年少女の育成を目指す教育機関として位置づけられています。

そのため、プロを目指す人もいれば、趣味の延長として将棋を純粋に楽しんでいる人も在籍しています。

奨励会の下部組織

前述の通り、研修会は奨励会の下部組織的な役割を果たしています。

研修会で一定のクラスに昇級すると、

  • 奨励会への編入
  • 奨励会試験を一部免除

などを受けられる仕組みになっています。

また、奨励会試験合格には高い棋力(アマチュア四~五段程度)が求められるため、合格に向けた修行として研修会で研鑽を積むお子さまも多いです。

藤井聡太先生も、かつては東海研修会で腕を磨いており、現在では奨励会入会者の半分くらいは研修会出身と言われています。

女流棋士の養成機関

研修会は、2020年12月現在、女流棋士になるための最も一般的なルートです。

研修会に入会した女性がB2クラスに到達すると、女流棋士2級としてデビューする権利を獲得できます。

研修会の仕組みは、日本将棋連盟Webサイトでも詳しくご紹介されておりますのであわせてご覧下さい。

[memo title=地方への広がり]

研修会は長らく東京・大阪・愛知の3都市しか無い時代が続きましたが、2016年以降、九州(福岡)、北海道(札幌)と地方にも広がってきました。

そして、2021年4月には東北研修会(仙台)が発足します。(参考:日本将棋連盟ニュースリリース

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入会方法

研修会は、随時、入会希望者を受け付けています。

申込は、ハガキ・メール・FAXで受け付けており、日本将棋連盟のこちらのページに詳しく掲載されています。

入会試験は、例会に参加して研修会員と将棋を指すという内容です。

4局×2例会で8局の将棋を指し、その結果により所属するクラスが決まります。

入会に必要なレベルは

研修会は、一番下のFクラスでもアマチュア初段~二段程度の棋力が必要とされています。

ネット将棋で例えると、

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  •  将棋ウォーズ:二段
  •  将棋倶楽部24:4~5級(1,200点程度)

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くらいが1つの目安になるでしょうか。

ただし、アマチュアの段級は曖昧な部分があります。

既に研修会がある地域に在住で、お子さんを研修会に入れてみたいという方は、近隣の将棋道場や教室の先生に尋ねてみることをおすすめします。

過去の事例から、研修会に入会できるレベルに達しているかを見極めてもらえるでしょう。

なお、近年では将棋ソフトの普及などによりプロ・アマチュア問わず、将棋界のレベルは底上げされています

研修会のレベルも以前よりぐっと上がっており、下のように「研修会C2クラスで将棋倶楽部24で2,200点相当」というような話もあります。

将棋倶楽部24の2,200点は相当なレベルです。

一般的な町の将棋道場であれば四段~五段で指せる棋力と言えます。

どのくらいのお金がかかる? 

研修会の入会~参加に際しては以下の費用がかかります。
  • 試験料 21,000円
  • 入会金 31,500円
  • 月謝  12,500円/月

これと別に、会場までの交通費もかかります。
決して安い費用ではありません。

ちなみに、私が子どもの頃は、九州研修会はありませんでした。

私の地元(鹿児島県)でも、月2回の例会に参加するため、夜行バスで大阪まで通っている先輩がいて、それはそれは大変そうでした。

研修会の仕組みについて詳しくご紹介しました。

棋士を志している方、趣味の1つとして技能を高めたい方のいずれにとっても、研修会は、同年代の将棋仲間が増える刺激的な環境であると言えるでしょう。

年1回しか入会試験が無い奨励会と違い、いつでも入会できるというのもポイントなので、興味を抱いた方は、日本将棋連盟に問い合わせてみることをおすすめします。

問い合わせ先(日本将棋連盟)

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