初心者向け記事

【初心者むけ】将棋の棒銀戦法を指すコツ4つ【将棋普及指導員執筆】

初心者

将棋の上達のために「棒銀戦法」を勉強してるけど、攻めがうまく決まりません。コツを教えてください!

こんな悩みを解決する記事です。

棒銀はねらいが分かりやすく、初心者の上達におすすめの戦法です。しかし相手もいろいろな工夫をして受けてきます。

そこで、この記事では将棋講師のぼくが「棒銀で攻めるコツ」を4つのステップで解説します!最後まで読めば、きっと相手陣を攻略できますよ!

↓本記事の内容は動画にもまとめてます!ぜひご覧ください!

ステップ1:棒銀のねらいを知ろう

まずは細かな手順ではなく、棒銀戦法のねらいを理解しましょう。棒銀は「数の攻めで飛車先を破ること」をねらった戦法です。

かんたんな図で解説していきます。第1図は棒銀で相手の陣地をこれから攻めるぞ!という局面です。

第1図

ここで先手の番なら、▲24歩(第2図)と突きます。

第2図

これを相手が放置すると、次に▲23歩成(第3図)と「と金」を作って後手の陣地は壊滅してしまいます。

第3図

それではいけないので、第2図では△24同歩(第4図)と歩を取ります。

第4図

そこで▲24同銀(第5図)と銀で歩を取ります。ココが大事で、棒銀は銀が前に出てば出るほどうまく攻めが決まります。

第5図

これで相手が放置すると、やはり▲23歩(第6図)が痛い。

第6図

相手の角は逃げ場所がありません。△23同金も▲同銀成で金を取れます。しかたないので、相手は第5図で△23歩(第7図)と自分から歩を打つくらいですが・・・

第7図

この第7図をよく見てください。こちらが攻めようとしている「23」の場所は、

  • こちらは銀+飛車の2枚で攻めている
  • 相手は32にいる金1枚で守っている

状態です。つまり攻めている数のほうが多いのです。だから第7図では▲23同銀成(第8図)とすれば飛車先(こちらの飛車がもともといる2筋のこと)を破れます。

第8図

第8図から△23同金▲同飛成(成功1図)と進めば、飛車の進化系「竜」を作ることができて、こちらの攻めは大成功となります。

成功1図

ステップ2:5段目に銀を出ることをねらおう!

さきほど解説した第1図、実はすでにこちらの棒銀がうまくいっている局面なのです。

再掲第1図

なぜなら「攻めの銀が5段目に出ている」から。5段目まで銀が出れれば、いつでも▲24歩と突っかけて攻められるのです。そうすると棒銀がうまくいきやすい。

そこで相手は第9図のように、1筋や3筋の歩を突いて、銀が5段目に出るのを防いできます。

第9図

このままでは35や15といった「5段目のマス」に銀が出られませんね。こういうときには▲35歩(第10図)と歩を突っかけます。

第10図

第10図で△35同歩と取れば、▲同銀(成功2図)とします。

成功2図

銀を5段目に出ることに成功しましたね。あとは、ステップ1で解説したように▲24歩と突いていけば、こちらの攻めがさくれつします。

ちなみに第9図では▲15歩(第11図)とこちらの歩を突く手もあります。少し難しいですが、解説していきます。

第11図

第11図で、相手は△15同歩と歩を取ります。そこで▲同銀(第12図)と、銀で取るのが良い手です。

第12図
ねこさん

ええっ!?相手の香車で銀を取られちゃうじゃん!

こう思う人も多いでしょう。でも、それでいいんです!第12図から△15同香▲同香と進んだ第13図を見てみましょう。

第13図

こちらの銀と相手の香車の交換したので、たしかに少し損をしているのですが、第13図では次に▲12香成と相手陣に香車を侵入するねらいがあります。

それを防いで、相手は△13歩(第14図)とフタをしますが…

第14図

▲27香(成功3図)と2筋に数を足して、次に▲24歩と突いたり、

成功3図

▲19香(成功4図)と1筋に数を足して、次に▲13香成△同桂▲14歩などの攻めをねえば、こちらが有利になります。

成功4図

▲15歩からの攻めは少し難しいですが、将棋ウォーズで5級に到達した方は、きちんとマスターしましょう。

第11図のあと△15同歩に▲同香と香車で取るのはやめましょう。△13歩(失敗1図)と打たれると、銀が5段目に出られません。

失敗1図

ステップ3:銀を逃げない手を覚えよう

棒銀で攻めていると、相手がこちらの銀を追い払おうとしてくる場面があります。そんなときに「銀を逃げない手」を覚えると、攻めがグッと上手になります。第15図をご覧ください。

第15図

これは相手が△34歩と打って、こちらの5段目の銀を追い払おうとしています。ここで▲26銀(第16図)と引っこんでしまうのは元気がありません。

第16図

攻めるために銀を出たのに、なんだかもったいないですね。そこで第15図では▲24歩(第17図)と元気よく突く手を覚えましょう。

第17図

第17図で△35歩と銀を取ると、▲23歩成(第18図)と飛車先を突破してこちらが優勢です。

第18図

第18図は、こちらの銀を取られて損をしていますが、相手の角、金、銀のどれかは必ず取り返せる形です。しかも飛車も成れそうなのでむしろこちらが得となります。

第17図では△24同歩(第19図)と取るほうがマシですが、

第19図

▲24同銀(第20図)と進軍します。

第20図

以下△24同銀▲同飛(成功5図)と進むと…

成功5図

こちらの攻めの銀を、相手の守りの銀と交換できました。これまでの成功図と比べると何だか地味ですが、成功5図も相手の守りを薄くして棒銀の攻めが成功しています。

ステップ4:棒銀の失敗パターンを知ろう

ここからは将棋ウォーズ2~3級以上の方むけ。ステップ1~3で解説した攻めは、相手の陣形や持ち駒によってはうまくいきません。どんなときにダメなのかを学びましょう。

失敗例1:数の攻めができていない

将棋は数の攻めが何よりも大事。棒銀の場合、攻めようとする場所に相手より多い数で攻めないと失敗します。

たとえば、第21図がダメな例です。24を攻めている駒は「歩・銀・飛」の3枚。後手の守り駒も歩・銀・角の3枚(42にいる角が24に利いている)。つまり攻めと守りが同数なのでうまくいかないのです。

第21図

実際、第21図から△24同歩▲同銀△同銀と進めば、こちらが単純な銀損です。(▲24同飛は△同角と取られます)こういうときは、先手もイメージ図のように角を足してから攻めないとダメなのです。

イメージ図

失敗例2:相手の角で返し技をくらう

棒銀で攻めた瞬間に、相手の角でカウンターをくらうのも、よくある失敗です。第22図から攻めてみましょう。

第22図

第22図以下の指し手

▲24歩△同歩▲同銀△同銀▲同飛△15角(失敗2図)

失敗2図

相手が角を持っているときに居玉(玉が最初の場所に居ること)のまま攻めると、王手飛車取りをくらいます。これは一瞬で負けになってしまいます。

ぺんぎん

▲16歩と端歩を突いたり、▲68玉と上がったりしてから攻めよう!

最後に、有段者レベルの返し技を紹介します。第23図をご覧ください。

第23図

第23図以下の指し手

▲24歩△35歩▲23歩成△27歩▲同飛△45角(失敗3図)

失敗3図

後手の陣形次第では、こんなカウンターもあります。失敗3図は、飛車を逃げて△23角と取られると、銀損が残って先手が失敗です。

ただし、後手玉の場所が41や42の場合は、失敗4図で「▲32と」と王手で金を取れるので、損にはなりません。この違いまで理解して攻めることができれば有段者クラスです。

まとめ:棒銀で攻めまくろう!

今回は、棒銀戦法を指すコツを4つのステップにわけて解説しました。

棒銀は将棋の基本「数の攻め」が学べる、とても良い戦法です。ぜひ実戦で使ってみてください。最後に、棒銀の指し方が学べる本を何冊かおすすめしておわります。

ABOUT ME
ぺんぎん
地方在住の将棋講師です。未就学児から80代まで、幅広い年代の方に将棋を指導してきた経験をもとに、初心者、級位者の棋力アップに役立つ情報をお届けします。