三間飛車の戦い方を学べる本を教えてください!
こんな疑問にお答えします。
この記事では、将棋講師をしているぼくが、三間飛車のおすすめ本をジャンル別に10冊ご紹介します。
記事で紹介している本を読めば、三間飛車を気持ちよくさばけるようになりますよ!ぜひ参考にしてください!
もくじ
三間飛車のおすすめ本【ノーマル系】
まずはノーマル系三間飛車のおすすめ本から紹介します!
ノーマル系とは、角道を止めて指す形のことだよ!
1冊目:『1手ずつ解説する三間飛車』
最初にご紹介する1冊は、『1手ずつ解説する三間飛車』。
著者は、若手振り飛車党で、NHK杯ベスト4進出の実績を持つ西川和宏先生。
大人気シリーズの第3弾。序盤の駒組み段階から、1手1手の意味を丁寧に解説している点がおすすめです!
三間飛車は「職人芸」の戦法なので、難しい本が多いんだ。そんな中で「1手ずつ解説する三間飛車」は初心者でも読める貴重な本だよ!
2冊目:『三間飛車定跡コレクション414』
2冊目は、『三間飛車定跡コレクション414』です。「定跡伝道師」こと、所司和晴先生の著書です。
次の1手の問題集となっているので、普通の定跡書だと読めない・・・という方にも読みやすいのが特徴です。
急戦、持久戦の両方を勉強できるよ!
3冊目: 『攻めて勝つ!三間飛車の心得』
3冊目は、『攻めて勝つ!三間飛車の心得』です。三間飛車のスペシャリスト・小倉久史先生の著書で、序盤・中盤・終盤ごとに、三間飛車を指すコツを詰め込んだ本です。
定跡手順ではなく、「勝つためのテクニック」を紹介しており、実戦に応用しやすい内容です。
ぼくは軽くさばいて勝つ小倉先生の将棋が大好きなんだ!
4冊目:『下町流三間飛車居飛穴攻略の新研究』
4冊目は、『下町流三間飛車居飛穴攻略の新研究』です。3冊目と同じく、小倉久史先生の著書で、特に小倉先生が得意とされている下町流(下図)の戦術を解説した本です。

下町流はこんな感じ!左の銀でガンガン攻めるのが好きな人にぴったり!
狙いが明快ですが、破壊力は抜群です。アマチュア同士なら、三間飛車側が一気に攻め潰せる可能性を秘めた指し方を学べます。
5冊目:『コーヤン流三間飛車の極意』
5冊目は、『コーヤン流三間飛車の極意』です。現代の将棋界を代表する三間飛車の名手・中田功先生が得意とする「コーヤン流」の定跡書です。

上図がコーヤン流の出だし。この後、▲4五歩~▲4六銀と厚みをつくり、端の位と角筋を絡めて攻めつぶすのが狙いです。
中田先生の一流の職人芸を肌で感じられます。
飛車のさばきよりも角を使った立体的な攻めを重視するコーヤン流は、三間飛車の中でも独特の戦法です。極めればドル箱戦法になるかもしれませんよ!
※2003年発売と古いので、紙の本では見つからないかもです。 2022年1月現在は、Kindle Unlimited の読み放題に含まれているので、そちらで読みましょう。
三間飛車のおすすめ本【角道オープン系】
ここからは、角道を開けたまま戦うことが多い「角道オープン系」のおすすめ本をご紹介します!
6冊目:『石田流の基本【早石田と角交換型】』
角道オープン系で最初にご紹介するのは、『石田流の基本【早石田と角交換型】』です。
石田流に関して多くの著書を送り出している戸辺誠先生の定跡書です。2012年発売のやや古い本ですが、角道を開けたまま戦う形については本書が最も基本を押さえている1冊と言えるでしょう。
お互いが角を持ち合う乱戦の将棋への対応力を磨くことができます。
次の1手形式ではないので、盤に並べながら読むのがおすすめです。
7冊目:『石田流を指しこなす本【急戦編】』
続いては、『石田流を指しこなす本【急戦編】』です。先ほどと同じく戸辺誠先生の著書です。後半の第3章・第4章で角道オープン型の将棋(早石田・4手目角交換)が解説されています。
戸辺先生のようなパンチ力を身につけることができます。
こちらは次の1手形式だよ。
8冊目:『振り飛車の新機軸!初手▲7八飛戦法』
続いては、『振り飛車の新機軸!初手▲7八飛戦法』です。先手番になるだけで使うことができる奥義「▲7八飛戦法」を、生みの親の門倉啓太先生が解説した本です。

▲78飛戦法は、こんな形から石田流に組みにいくよ!
初手▲7八飛戦法を使えば、絶対に早石田に組むことができます。とにかく早石田が好き!という方には特におすすめです。
三間飛車のおすすめ本【実戦集】
最後に、プロの三間飛車の棋譜をまとめた実戦集から、おすすめの2冊を紹介します!
9冊目:『三間飛車名局集』
9冊目は、『三間飛車名局集』です。「戦型別名局集」シリーズの1冊で、昭和~平成の三間飛車の名局100局を収録した大作です。解説は振り飛車のスペシャリスト・石川陽生先生です。
三間飛車使いは、個性的・芸術的な将棋を指す棋士ばかり。本書は華やかな三間飛車ワールドを心ゆくまで堪能できる1冊です。
ぼくもがんばって全部並べました!(涙)
10冊目:『三間飛車戦記』
最後に紹介するのは、『三間飛車戦記』です。さきほどもご紹介した小倉久史先生と、その弟子でやはり三間飛車に愛を注ぐ山本博志先生の共著。
2008年~2019年の公式戦から、三間飛車の好局を60局収録した本です。
早石田、対四間、相穴熊など戦型別に棋譜がまとまっているので、勉強しやすいです!
解説のボリュームが多く、1局ごとが濃密な内容で読み応えがある1冊です。
まとめ
今回は、三間飛車のおすすめ本をご紹介しました。ぜひこの記事で紹介した本を役立ててくださいね!
また将棋の本をたくさん読んで強くなりたい!という人には、Amazonが提供している「Kindle Unlimited」がおすすめです!
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