将棋の終盤力を鍛える超オススメ棋書5選!

こんにちは。

日本将棋連盟公認「将棋普及指導員」のきゃべ夫です。

以前、本ブログで「将棋の本(棋書)の選び方」のポイントをご紹介しました。

今回から、私がオススメする棋書をテーマごとにお届けしていきたいと思います。

第1弾の今回は「終盤力」がテーマです。

将棋は終盤が全てと言っても過言ではありません。

そもそものゲームの目的が「相手の王将を詰ます」ことなので、詰む・詰まないの感覚を鍛えているか否かは、勝敗に直結します。

アマチュア四段くらいまでなら、終盤力を鍛えるだけでも到達できるといっても良いでしょう。それくらい大事な能力です。

終盤戦を題材にした棋書は数多く出版されています。

ここでは、まずこれは絶対に読むべきだ、と私が考える「超オススメ終盤本」5冊をじっくりご紹介します。

それぞれ、本のジャンル・読むのをオススメする棋力・特長を示しています。

ご自身の棋力や、力が不足していると感じる部分に照らし合わせて、参考にしていただけると嬉しいです。

超オススメ終盤本5選

1.寄せの手筋200


最初に紹介するのは、アマ強豪の金子タカシ氏の名著「寄せの手筋200」です。
これは全てのアマチュアが読むべき本です。
私も穴が開くほど読みました。
「寄せの手筋200」では、実戦に現れそうな局面を題材に、相手玉をどのように寄せるか(詰みやすい形に追い込むか)をまとめています。
実際の対局において、「詰み」は「寄せ」の後にある最後の行程です。
したがって、終盤力を鍛えるためには、まずは「寄せ」のイメージを理解することが重要なのです。
本書では、「上から押さえる」「挟撃の寄せ」など、寄せのテクニックごとに問題がまとめられています。
香ちゃん
基本的なルールや、頭金とかの簡単な詰み形は分かったけど、実戦でどう勝てばいいのか分からないワ!
扇子くん
有段者だけど、終盤の競り負けが多くて基礎からやり直したい・・・

このような方にうってつけの1冊です。

最初は基本問題、その後は前の問題を応用して解く問題、という感じで、問題の構成や順番もとてもよく考えられている親切な本です。

2.羽生善治の終盤術(1)攻めをつなぐ本


続いてご紹介するのは、羽生善治九段著の「羽生善治の終盤術」です。
シリーズは全3冊ありますが、第1巻「攻めをつなぐ本」がイチオシです。
羽生九段の実戦譜を題材にした次の1手問題で、羽生先生になったつもりで考えながら解くことができる本です。
中盤の終わりごろから、どのように寄せの構想を組み立てるかに焦点を当てているのが、このシリーズのポイントです。
どうしても、終盤の本というと、一局面や一部分だけを切り取ったものが多いのですが、将棋には序盤→中盤→終盤という1局の流れがあります。
羽生善治の終盤術は、その「流れ」の重要さを意識して作られている本です。
内容は結構難しいです。
1~5級の方なら読めますが、理解が進むのは初段以上の方でしょう。
まずは先で紹介した「寄せの手筋200」で勉強し、ある程度の基礎が身についてから読むと、終盤力の強化につながりやすいと思います。
プロの終盤戦でも、「基本的な手筋」がいかに重要かがよく分かる1冊です。

3.妙手に俗手、駒余りもあり!実戦詰め筋事典


続いては、本間博先生の「詰め筋事典」です。
特長は、「圧倒的な実戦での役立ち感」です。
相手玉を詰ます問題が収録されている本ですが、詰将棋とは違います。
詰将棋のようなルール(持ち駒を余らせないなど)がなく、また詰将棋っぽい手(華麗な捨て駒など)が含まれていない問題が大半です。
詰将棋のような「問題としての美しさ」は無いのですが、それゆえにどこまでも実戦的です。
きゃべ夫
実際の将棋で、詰将棋のように綺麗な詰みが現れることは実はそんなに多くないんですよね・・・だからこそ、こういう本はありがたいです。
「詰ます力」を鍛えたいけど詰将棋はちょっと苦手だ、という方にもオススメできる1冊です。

4.3手詰めハンドブック


浦野真彦先生のロングセラーシリーズから、「3手詰めハンドブック」です。
私も、子どものころにお世話になったシリーズです。
「ハンドブック」シリーズでは、基本的な詰み形が網羅されています。
駒の配置もコンパクトなものが多く、とっつきにくい問題がありません
将棋のルールを覚えたばかりの方が「詰ますとはどういうことか」を勉強するのにも使えますし、級位者の方の基礎力アップにも使えます。
普通の詰将棋本にありがちな「裏に書いている答えが透けて見えちゃう」ことが無いように、ページの構成が工夫されているのも親切設計です。
また、「1周何分で完走できるか(全ての問題を解ききれるか)」を測って、自分の読みの速さを試すゲーム的な楽しみ方もできます。
将棋を本格的に始めたばかりの方には、ぜひとも読んでほしい1冊です。

5.凌ぎの手筋200


再び金子タカシ氏の著作から「凌ぎの手筋200」です。
終盤本の多くは「自分が相手の玉を追い詰める問題」を扱っています。
しかし、この本は逆。
自分の玉が相手から追い詰められている問題」で構成されています。
相手を追い詰めるときは、うまくいく順を1つ見つければそれで正解になることが多いのですが、自分が攻められている側の場合は、相手の攻め手を全て読まなくてはなりません。
すごくトレーニング効果が高いのです。

読まなければいけない手の数も多いし、何より追い詰められている局面というプレッシャーがあります。

実戦でも、自分が一方的に攻めて勝てることばかりではありませんよね。

攻めたり受けたりという押し引きが将棋の醍醐味である以上、自分が追い詰められる場面も多いのです。

そういう「苦しい場面」で受けの手を発見する読みの力と、精神力が養われる1冊です。

様々なレベルの問題が収録されていますが、基本的には有段者向け。

きゃべ夫
ええ!この局面から助かるの!?という発見や驚きが多い本です。
先に紹介した本で、相手玉を寄せる・詰ますことに慣れてきた方には、ぜひ「凌ぎの手筋200」にもチャレンジしていただきたいです。

おわりに

今回は、終盤力を鍛えたい方にまず読んでほしいオススメ棋書を5つ紹介しました。

紹介したのは、いずれも終盤における基礎が身につく本です。

ぜひ、一度読むだけではなく、何周も繰り返して読んでいただけると、終盤力の向上につながることと思います。

引き続き、本ブログでは様々なテーマでオススメ棋書をご紹介していきたいと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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