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【級位者むけ】将棋の鬼殺し戦法の定跡手順を解説

鬼殺しで気持ちよく勝てる手順を教えてほしい!

鬼殺し相手に負けてめちゃくちゃムカつくニャ!対策を知りたいニャアァァ!!

こんなあなたに向けた記事です。

「鬼殺し」は、将棋を指す人が誰もが1度はくらったことがある戦法ですよね。序盤からいきなり桂馬がピョンピョンとんできて、明らかに無理そうな攻めを通されるのはくやしいもの。

そこで本記事では、将棋講師のぼくが「鬼殺し」の基本的な定跡手順や対策について解説します。最後まで読めば、勉強していない相手に一発かましたり、相手の鬼殺しを返り討ちにしたりできるようになりますよ。

鬼殺しの定跡1【攻めの成功例】

初手からの指し手

▲76歩△34歩▲77桂△84歩▲65桂(第1図)

第1図

序盤からいきなり▲77桂~▲65桂(第1図)とはねます。いかにも無理っぽい攻めですが、相手が受け方を知らないと一気につぶすことができます。

先手は次に▲53桂不成(金の両取り)をねらっているので、後手はそれを防がないといけません。

第1図からの指し手

△62銀▲75歩△64歩(第2図)

第2図

△62銀~△64歩は、先手が65にはねた桂馬を取ってやろうという意味の手ですが、第2図で先手からうまい攻めがあります。

第2図からの指し手

▲22角成△同銀▲55角(第3図)

第3図

▲22角成~▲55角がうまい手順。▲55角は、次に「▲64角と歩を取る手」「▲2角成と銀を取る手」の2つをねらっています。

第3図からの指し手①

△63銀▲53桂不成(結果1図)

結果1図

△63銀は先ほどの2つのねらいを両方受けた手ですが、53の地点の守りが無くなるので、▲53桂不成と両取りをかけて大成功です。※厳密には▲53桂のほうが良いですが、初心者の方は金を必ず取れる▲53桂不成をおすすめします。

第3図からの指し手

△33銀▲64角△52金右▲74歩△63金▲78飛(結果2図)

結果2図

△63銀よりも△33銀と受ける方がマシですが、それでも結果2図まで進めば先手良しです。

ぺんぎん

△63金のとき、角を逃げずに▲78飛と回るのが大事な手だよ!

結果2図以下の進行例は動画で解説しています。ぜひあわせてご覧ください。

◆◆

以上が鬼殺しの成功例です。将棋ウォーズの級位者レベルなら、わりと通用します。ぜひ使ってみてください。次の章では、後手の正しい受け方を解説します。

鬼殺しの定跡2【△62金で対策しよう】

実は、先ほどの成功例では6手目の△62銀がイマイチな手だったのです。修正案を考えましょう。

初手からの指し手

▲76歩△34歩▲77桂△84歩▲65桂△62金(第4図)

第4図

6手目に△62銀ではなく△62金と、金をあがるのがただしい対応。銀が金に代わると、どのようなちがいが現れるのでしょうか?

第4図からの指し手

▲75歩△64歩▲22角成△同銀▲55角△63金(第5図)

第5図

攻めの成功例と同じように進めて第5図。63にいる駒が銀ではなく金なので、先手から▲53桂不成と攻める手を防げています。これが金をあがる意味です。

これで先手の攻めは切れています。つまり鬼殺しは、6手目に△62金とあがる手を相手が知っていると、通用しない戦法なのです。

とまあ、どんな定跡書でもこの辺までは書いています。しかしアマチュアの級位者同士の実戦では、もう少し先手が暴れる手があります。

第5図からの指し手

▲78飛△65歩▲74歩(第6図)

第6図

▲78飛とまわり、△65歩と桂馬を取る手に▲74歩とコビン攻めを見せます。第6図で△62銀などと受けると▲73歩成△同銀▲74歩△64銀▲同角△同金▲73歩成(変化図)のように指して、先手の攻めが続きます。下手に受けたら悪化するのです。

変化図

第6図からの指し手

△74同歩▲82角成△同銀▲72飛(第7図)

第7図

よって後手は△74同歩と取るのが有力ですが、飛車を取って▲72飛と打てば、銀の両取りです。この局面、実は先手がかなり悪い(ソフトの評価値は後手が+1,000点くらい)のですが、ここから3手の受けを正しく指せないと、後手のリードは一気に消えます。

第7図からの指し手

△55角▲56歩△94角(結果3図)

結果3図

△55角が良い受け。自陣の銀を両方いっぺんに守っています。▲56歩は先手最後の抵抗で、△99角成と香を取る手には▲82飛成と銀を取りかえす手を狙っています。

しかし冷静に△94角(結果3図)と打てば先手の飛車が詰んでいます。ここまで指せて、ようやく後手の優勢が確定します。

ぺんぎん

鬼殺しをやるほうも受けるほうも、△62金の後もきちんと知っておくことが大事だよ!

まとめ:級位者は鬼殺し対策をしっかり知っておこう!

今回は将棋の奇襲戦法「鬼殺し」の基本的な狙いと対策を解説しました。有段者の実戦ではほぼ現れませんが、将棋ウォーズの級位者の方なら、実戦で出くわす機会もあるはずです。

また、対策を知らない相手にはわりとカンタンに勝てることもあります。たまには使ってみるのも良いでしょう。

最後に本記事の執筆にあたり参考にした書籍を紹介して、おわります。

ABOUT ME
ぺんぎん
地方在住の将棋講師です。未就学児から80代まで、幅広い年代の方に将棋を指導してきた経験をもとに、初心者、級位者の棋力アップに役立つ情報をお届けします。