8大タイトル戦

王位戦ってどんなタイトル戦?賞金や仕組みをくわしく紹介!

この記事では、将棋の8大タイトル戦の1つ「王位戦」の仕組みや魅力を紹介します!

本記事の執筆者

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将棋を指すこと、観ることに関するさまざまな知識を、分かりやすくお届けします!

王位戦とは?

まずは、王位戦の基本的なデータを紹介します。

棋戦名 お~いお茶杯王位戦
タイトル名 王位(おうい)
主催 新聞三社連合、神戸新聞、徳島新聞
協賛など 伊藤園(特別協賛)
開始年 1960年
賞金 1,000万円(推定)
持ち時間 4時間(予選)、8時間(七番勝負)
永世称号 連続5期/通算10期
現在の保持者 藤井聡太
Webサイト 日本将棋連盟公式サイト

王位戦は、新聞三社連合(北海道新聞社、中日新聞社、西日本新聞社)に、神戸新聞、徳島新聞を加えた5社が主催するタイトル戦です。

七番勝負の開催時期が毎年7~9月のため、竜王戦の決勝トーナメントとならび、将棋界の夏の風物詩として定着しています。

第62期からは、飲料メーカーの伊藤園がスポンサー(特別協賛)となり、棋戦名も「お~いお茶杯王位戦」になりました。

参考:株式会社伊藤園(ニュースリリース)

王位戦の賞金は?

王位戦の優勝賞金は、約1,000万円程度と言われています。

賞金額は、主催者が公表している金額ではなく、タイトル戦の序列から一般的に考えられている推計値になります。

将棋界では、竜王・名人の2大タイトルに続き、賞金額が高い棋戦と言われています。

王位戦の予選の仕組み

ここからは、王位の予選の仕組みを紹介します。

予選

まず、8つの組に分かれて予選トーナメントを行います。

各組の優勝者が挑戦者決定リーグに進出します。

きゃべ夫
王位戦は、予選からA級棋士やタイトル保持者が出場することが多く、番狂わせが結構起きるのが見どころの1つです。

挑戦者決定リーグ

予選を勝ち抜いた8人と、前期からの残留者4人の12人で、挑戦者決定リーグを行います。

挑戦者決定リーグは、紅組・白組に6人ずつに分かれ、総当たりで行われます。

各組の優勝者同士で挑戦者決定戦を行い、勝者が王位への挑戦権を獲得します。

例)第61期王位戦挑戦者決定リーグ

紅組リーグ

氏名
永瀬拓矢二冠 5 0
豊島将之竜王・名人 4 1
佐々木大地五段 3 2
鈴木大介九段 2 3
本田けい五段 1 4
佐藤秀司七段 0 5

白組リーグ

氏名
藤井聡太七段 5 0
羽生善治九段 4 1
菅井竜也八段 3 2
上村亘五段 2 3
稲葉陽八段 1 4
阿部健治郎七段 0 5

(肩書は開催当時)

上の例(第61期)だと、紅組を優勝した永瀬拓矢二冠、白組を優勝した藤井聡太七段で挑戦者決定戦が行われました。

きゃべ夫
挑戦権を獲得した藤井七段が、木村王位を4勝0敗で破り、最年少の二冠に輝いたことは皆さんご存じでしょう。

王位戦七番勝負

挑戦者決定戦を制した挑戦者が、王位と七番勝負を行います。(毎年7~9月ごろ)

七番勝負は全国各地の名旅館・ホテルなどで行われ、先に4勝した棋士が王位のタイトルを獲得します。

王位戦七番勝負の持ち時間は1人8時間。

1局の将棋が2日間かけて行われる「2日制」で、8大タイトル戦では、名人戦の9時間に次ぐ、長い持ち時間の対局となります。

観る将向けのちょっとマニアな知識

ここからは、観る将ならば知っておきたい、ちょっとマニアな知識を紹介します。

①地方での開催が多い!

王位戦は、地方の新聞社が集まって主催している棋戦です。

そのため、王位戦は他のタイトル戦と比べ、地方での開催が多いのが特徴です。

近年では、第1局~第4局(必ず行われる対局)が、北海道・愛知県・兵庫県・福岡県で開催されています。

また、第5局(片方の4連勝で番勝負が終わらない限り行われる)も、徳島県での開催が続いています。

きゃべ夫
地方の将棋ファンには、非常に楽しみな棋戦です!

②リーグ入りは強豪棋士の証

前に書いたとおり、王位戦は予選からA級棋士やタイトル保持者などのトップ棋士が出場します。

そのため、予選を抜けてリーグ入りするだけでもかなり大変で、強豪棋士の証と言えます。

きゃべ夫
最近だと、佐々木大地先生長谷部浩平先生といった若手棋士がリーグ入りの快挙を果たしています。

③リーグ残留も大変、だが・・・

王位リーグは、紅組・白組それぞれ上位2名ずつしか残留することができません。

あとは全員、次の年は予選から出直しという厳しいルールになっています。

そんな中、羽生善治先生は、1993年度から28年間、一度も予選に落ちていません。(王位のタイトルに就いているか、リーグに残留している)

きゃべ夫
羽生先生のキャリアの中でも、5指に入る大記録では?と思います。

おわりに

今回は、将棋界の8大タイトル戦の1つ「王位戦」について解説しました。

その他のタイトル戦の仕組みや、タイトル戦について知っておきたい知識を別の記事でまとめていますので、ぜひご覧ください!

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