8大タイトル戦

将棋の竜王戦ってどんな棋戦?仕組みや見どころを解説!

将棋たのしもう!編集部

この記事では、将棋界最高峰のタイトル「竜王戦」の仕組みについて解説します。

見どころや、過去の名勝負も紹介。最後まで読めば、竜王戦についてちょっとくわしくなれます。

それでは、始めましょう。

竜王戦の基本データ

まずは竜王戦の概要を紹介します。

名称竜王戦
主催読売新聞社
保持者藤井 聡太
対戦方式7番勝負
持ち時間:8時間(2日制)
予選方式ランキング戦
挑戦者決定トーナメント
優勝賞金4,400万円

竜王戦は、将棋界の8大タイトルの中で最高峰(序列1位)のタイトル戦と位置づけられています。

例年10~12月にタイトル保持者と挑戦者による7番勝負が行われ、先に4勝した棋士が優勝となり、それから1年間「竜王」を名乗れます。「竜王」という響きがカッコいいですね。

挑戦者の決め方

挑戦者を決めるまでの戦いについて解説します。

まず「ランキング戦」と呼ばれるクラス別のトーナメントが行われます。ランキング戦には1組から6組まであり、以下の11名が「挑戦者決定トーナメント」に進みます。

1組5名
2組2名
3組1名
4組1名
5組1名
6組1名

なおデビューしたばかりの棋士は、ランキング戦6組からスタートし、その後は成績によってクラスが上下します。最高ランクの1組に所属することは一流棋士の証ともいえます。

そして「挑戦者決定トーナメント」が行われる夏から、7番勝負が行われる秋にかけて、将棋界は竜王戦一色になります。

そこから年末までは、将棋界竜王戦一色になります。特に「挑戦者決定戦」はタイトル戦で唯一「3番勝負」で行われるため、大きな盛り上がりを見せます。

賞金は将棋界最高額

竜王戦の優勝賞金は4,400万円。これは将棋界のトーナメントの中でも最高の金額です。

竜王戦の詳細がわかるサイト、SNS

竜王戦の詳細な情報は、主催者のWebサイトやSNSで見ることができますよ。ぜひ以下も参考にしてください!

竜王戦の名勝負、エピソード

ここからは、過去の竜王戦の名勝負やエピソードを少しだけ紹介します。

①100年に一度の大勝負

2008年に行われた第21期竜王戦は、4連覇中の渡辺明竜王に、通算6期竜王を獲得している羽生善治名人が挑戦したシリーズ。

竜王戦では、連続5期または通算7期獲得すると、引退後に「永世竜王」を名乗る資格が得られます。スポーツでいう殿堂入りのようなものですね。

この第21期竜王戦の7番勝負は「シリーズに勝ったほうが、初代永世竜王になる」という奇跡的な舞台だったのです。

当時は「100年に一度の大勝負」と言われ、すさまじい盛り上がりでした。

結果は、なんと渡辺竜王が3連敗の後で4連勝し、大逆転防衛。将棋界の7番勝負で、片方が3連敗してから4連勝したのはこれが史上初。何もかもが伝説に残るシリーズでした。

②藤井システム炸裂!

竜王戦は、ランキング戦と挑戦者決定トーナメントを勝ち抜けば、デビュー1年目の棋士でも挑戦できます

実際に竜王戦での活躍をきっかけに一気にトップ棋士にかけあがった棋士も多く、そのさまは「竜王戦ドリーム」と言われます。

有名なのは藤井猛先生です。1998年の第11期竜王戦で、藤井猛先生が挑戦者決定戦で羽生先生を破り挑戦者に。

お二人は同い年(誕生日も2日違い)ですが、キャリアは羽生先生がはるかに先を歩んでいたため、この勝利は当時大きな話題になりました。

勢いのまま、谷川浩司竜王に4連勝し一気にトップ棋士の仲間入りをしました。

竜王戦を楽しめる本

竜王戦は将棋界最高峰のタイトルだけあって、本もたくさん出ています。7番勝負の詳細をまとめた本も、毎年出ています。

藤井聡太先生が竜王を獲得した際には記念のムックも出ています。

またこちらの本には第1期~第32期までの32年分の竜王戦の棋譜がまとめられています。

竜王戦を知りたい人は、ぜひ読んでくださいね。

因みに・・・将棋マンガで竜王戦を取り扱ったものもあります。

まとめ

今回は、将棋界の8大タイトルの1つ「竜王戦」についてお話しました。

他のタイトル戦のみどころも記事にしています。良かったらぜひ読んでくださいね!

ABOUT ME
将棋を楽しもう!編集部
将棋を楽しもう!編集部
将棋が大好きなライターたちが、将棋の魅力、楽しさを分かりやすくお届けします!
記事URLをコピーしました