藤井聡太

藤井聡太って結局何段なの?よくわかる解説!

将棋たのしもう!編集部

藤井聡太先生の肩書、ニュースや新聞で見るたびに色々変わってますよね。今では「○段」と呼ばれることも無くなりました。

結局、藤井聡太は何段なんですか?」という疑問をもつ人に向けて、将棋界の肩書の仕組みをわかりやすく解説します。

藤井聡太先生は九段

結論からいうと、藤井聡太先生の段位は「九段」です。

将棋のプロの段位には「四段」から「九段」まであります。

ざっくりいうと、最高ランクの「九段」になる条件は以下の4つです。

  1. 「竜王」のタイトルを2回取る
  2. 「名人」のタイトルを1回取る
  3. タイトルを合計で3回取る(何でもいい)
  4. 八段になってから公式戦で250勝する

藤井聡太先生は、2021年7月3日に③タイトルを合計で3回取るを達成し、18歳11か月の史上最年少で九段になりました。

だから段位としては「九段」なのです。

藤井聡太先生の昇段履歴
藤井聡太先生の昇段履歴

日本将棋連盟Webサイトより引用)

「九段」と呼ばれない理由

しかし「藤井聡太九段」なんて聞いたことありませんよね。

その理由は「タイトル」を持っているからです。将棋界には「タイトル戦」と呼ばれる8つの大会があります。

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タイトルを獲得すると、段位ではなくタイトルの名前が肩書になります

2023年6月1日現在、藤井聡太先生は7つのタイトルを持っているので「七冠」と書かれることが多いです。

また、その中でも「竜王」と「名人」は特別に格が高いタイトルなので「藤井聡太竜王・名人」と呼ばれることもあります。

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仮に持っているタイトルが1つも無くなれば「九段」と呼ばれることになりますが、いったいそれが何十年先の話になるのか分かりません(笑)

これは冗談ではなく、たとえば羽生善治九段は、29年もの間「段位」で呼ばれることはありませんでした。

羽生善治、肩書は29年ぶり段位の「九段」(ABEMA TIMES)

今の将棋界に「十段」は無い

もしかしたら「十段」という段位を聞いたことがある人もいるかもしれません。結論からいうと、今の将棋界に「十段」は存在しません

1987年度までは将棋界にも「十段」というタイトルがありました。十段戦が発展的解消をして生まれたのが、将棋界最高峰のタイトルである竜王戦です。

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今は存在しないタイトルですから、当然、藤井聡太先生が十段を取ることはありません。

ちなみに、囲碁の世界には今でも「十段」というタイトルがあります。カッコイイ響きですよね。

まとめ

記事のポイントを整理します。

  • 藤井聡太先生の段位は「九段」
  • ただしタイトルを持っている限り「九段」と呼ばれることはない
  • 今の将棋界に「十段」はない

藤井聡太先生がいつか「九段」と呼ばれる日まで、がんばって長生きして将棋ファンを続けたいものです。

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